2001年6月の不定期日記 
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不定期日記




■ 2001.6.30

 寒い。寒すぎる。
 この季節に長袖の上着を着てそれほど暑く感じないというのは、やっぱりどこか体感温度がおかしいでしょうか。
 外はさすがにちょっと暑いな、と思うけど耐えられないほどじゃない。でも屋内では、その格好で寒い寒いと縮こまっています。
 そう、冷房負けです。

 体表面積を小さくしようとするあまり、脇を締めて猫背でパソコンのキーを叩く私……。はっきり言って、情けない姿です。それでも飽き足らず、椅子の下の足元が冷えると言って、椅子に座布団敷いて正座してもいいですかと上司に聞いた私。もはや職場で変温動物の異名を欲しいままにしています。(でも正座は却下された。)
 なるほど爬虫類や両生類などは、外気温が低くなると体温が保てずに動きが鈍くなるといいますが、あれに似たものがありますね。特に寒冷地化の激しい会議室など思わず冬眠しそうになりますが、隣に座った同期の「寝るな、死ぬぞ」の声に朦朧と意識を保っています。麗しき同期愛。
 てーかオマエそれは寒さだけが原因じゃないだろうって? 
 ごもっとも。もごもご。

 夏の暑さ以上に私のHP(へるすぽいんとと読んでね。ほーむぺーじではなく)を惜しみなく奪う過剰冷房。
 すべては窓が開けられず、扇風機が置けない職場が悪いのだ。
 なぜか。書類が飛ぶから。
 ああ、ペーパーレス化ッ!!!(←突然。しかも錯乱状態での思いつき。)

■ 2001.6.27

 昨日偶然に、岡野玲子さんのサイトを見つけて狂喜したのもつかの間、なんと6月14日に陰陽師10巻が発売になっていたというではないか。1週間以上経ってから気づくとは、なんたる不覚。ここのところ大きな本屋に立ち寄っていなくてチェック不足でありました。
 居ても立ってもいられず、今日のお昼休みに会社抜け出して買いに行ってしまいました。
 トイレにこもって読みたいという抗し難い誘惑に耐え、残業も途中でぶっちきって帰宅。
 普段だらだら仕事するくせに、こういうときには竹を割ったように仕事切れのいいヤツに豹変します。我ながら現金。
 これから平安初期の宵闇にダイヴします。ああシアワセ・・・・・・

■ 2001.6.26

「日本人は霧のなかでものを見てきた民族だ」

 とは、どこかで読んだ誰かの言葉だったと思うが、誰だったか思い出せない。でも、今日のような日はこの言葉を実感する。
 水蒸気のなかを泳ぐようなすごい湿気。真っ昼間の一番日差しの強いはずの時間帯でも、景色はほんのりけぶるように霧がかって見える。すべての輪郭線は淡く滲んで、しぼれば水のしたたりそうな空気に溶け込む。
 昼の間に何度か夕立がやってきたようだ。暗くなってから帰途につこうと建物を出ると、濡れたアスファルトから揮発する雨水の気配がする。わずかな上昇気流に、梅雨の終わりを感じる。

 すべては循環しているのだと、思い出す一瞬。

■ 2001.6.22

本棚と机のなかの整理を決意して早6日・・・
空き巣に入られたのではないかと思われるような状況だった部屋が、やっと通常機能を取り戻しました。
部屋の整理とか衣替えとか始めると、必ずこうなるんですよね。
作業途上は、確実に作業前よりも荒れ果てています。

ともあれ、整理されずにあちこちに散乱していた本も片付けて、ちょっと部屋が広くなった感じです。
右のものを左にやっただけという気もしないでもないが・・・
玄関から机の前を通ってベッドにいたるまでの通路がけものみちのようだったのが、一応にんげんみち程度には改善されました。
でも根本的には物を減らさないとだめだなあ・・・といっても、本とCDがほとんどなんですが。
また引越しでもして、血の粛清を決行せねばならんのだろうか・・・うーむ。

■ 2001.6.19

職場は俗に言うコンピュータ関連業界なんですが、業界と言うだけあって、やっぱり業界用語というのがあったりする。
勿論こういう用語はその世界のなかで必要に迫られて生まれてきたものなんだけど、しばらくその環境に身を置いていると、不必要な場面でも一般人に理解困難な業界用語を口走るようになっていけない。
例えば、新人歓迎会での新入社員の自己紹介。酒の勢いで一発芸なんかをやらかすお調子者が必ず一人くらいは現れる。それが見事に滑ってしまったとしよう。
しばしの沈黙の後、若手社員の一声。

「……再RUN(実行)で〜す!」

あるいは、つい先日久しぶりに会社の同期と飲む機会があったのだが、仕事の都合でちょっと遅れて到着すると、聞いていた人数より全然少ない。

「どうしたの? ○×くんとか、来るって言ってなかったっけ?」
「あいつ、アベンド(異常終了)しよってん」

イヤだイヤだと思っていても、こういうところから染まっていってしまうものなのである。
かく言う私も、超初心者ドライバーの知人に車に乗せてもらっていて、思いっきり交差点でエンストしたとき、ついつい口走ってましたけどね……

「はい、リブート(再起動)〜」

■ 2001.6.16

整理整頓は苦手だし、その作業自体物凄く億劫だ。でも、だからこそというべきか、一旦着手したらしばらくやらなくていいように徹底的にやろうと思う。一応、思うのだ。

でも実際蓋を開けてみると分類できないもの、うまく収納できないものばかりがざくざく出てきて、というかそういう種類のものだから整理できないのだ。当然といえば当然。
で、始末に困ってとりあえず、別の場所に移してみる。あるいは、まとめてダンボール箱に入れて物置行きにしようと決める。そうこうしていると、机やら本棚の隙間から恐ろしく懐かしいものが発見される。しばし感慨にふけりつつ眺め、あるいは思わず読み返してしまう。作業は当然止まる。

休日の午前中は家にいる場合、何があっても寝ている(朝寝こそこの世の極楽!)から、作業は基本的に午後からだ。作業効率は上記の通り。ゆえにあっという間に日が暮れる。
ふと手元が暗いことに気づいて電気をつける。そして我に帰る。先週決死の覚悟で取り替えた蛍光灯が、着手前よりも確実に混乱状態を呈している部屋を隈なく照らし出してくれる。
いつものパターンにはまったことに今更ながら気づくも時すでに遅し。

……もう諦めて寝ます。

■ 2001.6.13  なんと……

すぐ隣の横浜に3年も住んでいるくせに出不精で全然知らなかったんですが、渋谷に巽堂書店という古書店があるらしいです。
しかも結構有名な古書店らしい。

何の気なしにつけたHNと一致するなんて、なんという奇遇。
・・・・・・というか、改めておことわりする必要もないと思いますが、その書店さんとは何の関係もないです。
そのうち本家巽堂に表敬訪問に行こうかと思っています。

でも渋谷に出かけるのはパワーが要るんですよね。
あの人ごみにめげてしまう・・・・・・

■ 2001.6.12

 少し前の話だけど、学生時代の友人が車を買ったと聞いた。まあおっちょこちょいなヤツだったんで、それ聞いただけでちょっと寒気がしたものだが、その彼が愛車にCDコンポを据えつけたという。
 それだけ聞けば、別に不思議でもなんでもない話だ。もともと彼はクラシックオタクだった。用事があって電話を掛けるたびにバックでどどーんと大音量のマーラーとかが掛かっていて、安下宿の隣人に同情したものだ。留守電にも何だかの交響曲を使っていたらしいが、幸いなことに私は聞いていない。
 そういうヤツだから、コンポも音色にこだわったらしい。で、結果……家庭用のコンポを車に積み込んだという。
 周囲に事情聴取したところ、後部座席の後ろ、窓のところに並べて設置し、紐か何かで固定しているらしい……

 それって、後ろほとんど見えないのでは?!

「そうそう。で、あいつの運転やで?」とは、事情聴取に応じた友人の談だ。
 ……その車には絶対に乗りたくないな、という結論でそのときは終わったのだが、その彼は今どうしているだろうな…と久々にマーラーの1番を聞きながら思ったのでした。

■ 2001.6.10

思い立って日記を置いてみた。
しかし本当に更新するんだろうかと自分自身が訝っている……
とりあえず、しばらくはこっそり運用。


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