2001年7月分の不定期日記 
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不定期日記




■ 2001.7.29

 『千と千尋の神隠し』を観てきました。やっぱり映像が綺麗だった……(ほう…)
 詳しい感想はコチラに書きましたが、まだ映画を観ていない方、先入観を得たくない方は読まないほうがいいと思います。私の超個人的な感想ですんで。
 で、毎度のことなんですが新潮文庫の夏の100冊戦略に今年も載せられ、今漱石先生の『こころ』を読んでいます。たぶん一生手に取ることのない本だろうと思ってたのですが(なにせ『猫』や『ぼっちゃん』は読んだけど、『三四郎』を最初の5行くらいで挫折した人間だから…)友人に、「あれは一種男同士の恋愛の話だよ」とフカされ、なになにほんとにそうなの? と少々不純な動機で読み出したわけです。
 確かに前半の濃密なやりとりはそういう雰囲気がないでもない気がします。まあ、最後まで読んでから考えるけど。
 それにしても、私が古典と言われる小説読むときって、大概変な先入観を持った上で読んでいる気がする。取っ掛かりが不純なのだなきっと。

■ 2001.7.23

 突然なんですが、昨日は所属するオケの演奏会でした。
 ええそうです。あの風が吹くと儲かるというあのシロモノを叩いて音を出して演奏するんです。いろんな大きさのがあって音階が作れるから大人数で合奏すると大迫力なんですよ・・・・・・

 すみません、ウソです。

 えーと、この際演奏内容は過去の出来事として処理するとして、問題は打ち上げです。
 毎度毎度、「金管と低音楽器は基本的に宴会バカ」という、誰が言い出したかわからない恐るべき経験則を見事証明する結果と相成るのはどうしてでしょう。

 他のアマチュアオーケストラがどうなのかわかりませんが、我が楽団は一次会からして非常識です。
 まず、でかい楽器を抱えた面々が50名弱の団体で一次会会場に押しかけます。とはいえ、ここはまだ序の口なので比較的おとなしい。
 乾杯の口上を指揮者が述べたりしますが、ここで長いスピーチをかましたりすると、演奏中は天上天下唯我独尊の指揮者といえども、アルコールに飢えた団員から野次と一緒におしぼりが乱れ飛びます。
 乾杯の後しばらくは一同本能に従い、皆食料に群がっています。
 酒瓶の首を掴んでふらふらと立ち歩く輩が出始めると、それが中盤戦のはじまりです。

 さて、ここでは席順が宴会の荒れ具合を決定する重要な要因となります。
 まかり間違って金管テーブルとか、低音ラインとかができてしまうと、そこを中心とした半径3メートル以内が無法地帯と化します。
 高音木管や小脇に抱えられるサイズの弦楽器奏者は基本的に紳士淑女なので、あとはそこそこ平和です。それに対し、金管低音は野猿と呼び習わされています。名はそのまま体を表します。
 ところで私はなぜ、いつのまにか最末端とはいえ、金管ラインに座っているのでしょうか。木管とはいえ、低音だからでしょうか。隣ではトロンボーン軍団がビール瓶で『運命』のテーマを吹いて遊んでいます。反対側ではホルン族がいかにして頭頂の毛髪をいためずに演奏技術を高めるべきか議論する振りをして、日本酒の空き瓶を量産しています。
 日本酒と言えば、いつのまにか一升瓶が何本か出回って、コントラバスの美人のおねえさまが有無を言わさぬ笑顔で、不幸にも目が合ってしまった獲物を片っ端から撃沈させています。

 とまあ、一次会はこのようにおとなしいのですが、それはひとえに招聘したソリストや演奏指導の先生方がいらっしゃるからです。これらストッパーの方々がお帰りになられた二次会以降が本性の現れどころ。
 二次会では大体人数が半分から三分の一くらいになります。それでも人数だけでも鬱陶しい集団が酔っ払いモード全開で、飲めるとこならどこでもいいやー的に、それこそ一次会会場の隣の店とかに押し寄せるわけです。お店の方が個室と言えば聞こえのよい隔離措置をとられるのも十分納得できます。
 ちょうどよく酔っ払ったところに登場するのが、録音機材です。いえいえ、酒の勢いでの「あーあ言っちゃった」ネタを録音するわけではありません。
 しがない貧乏楽団、当日の演奏録音は自前です。それにしても現代のテクノロジーは素晴らしい。誤魔化せたと思っていたあの部分もこの部分もしっかり取れているに違いない録音を、この興奮さめやらぬ場で再生しようというのです。自画自賛の嵐。でなければ傷に塩を塗りこむ悪趣味。
 こうしてみると迷惑千万な客どもです。ナマオケによるカラオケ〜などとほざいて歌い出す面々。持ち歌はクラシック曲の替え歌ネタです。オケの曲の替え歌って星の数ほどあるのですよ。しかも嬉しいことにお下品系がたくさん。(※ご参考

 そんなこんなで盛り上がっているところに無情にも制限時間の鐘は鳴り、メンバーはさらに厳選されて三次会になだれ込みます。この時点で明日が月曜だとかいう事実に気づいている者も、気づいていたとしてもなにがしか自重を考えるような分別が残っている者も皆無です。
 ところで、私はどうしてこんな遠いところまでやってきたのか自分で自分がわかりません。気づいたら焼酎の梅割りをつくねの串でかき回していました。クラリネットのおねえさまに腕をがしッと掴まれ、「三次会、来るよね?(にっこり)」と凄まれたので仕方がなかったのです。

 そして周りを見回すと、トロンボーンの大半とホルン族が全員生き残っているという不気味な事実に突き当たります。さらに気づきたくない事実ですが、ファゴットとコントラバスが皆勤という……

 ショックのあまり気が動転して、この後の記憶が定かではありません。が、今日になって、誰よりも鯨飲していながら誰よりも冷静だったトランペットトップのおぢさまから、彼愛用のデジカメで撮った宴会場での門外不出な写真の数々がメールされて来て、私のマンデーブルーに拍車を掛けたのでした。
 ああ、起き抜けのポカリスエットがうまいです……

■ 2001.7.18

 三日坊主どころか十日も放り出していましたこのページ。いやはや。

 それはそうと夏休みの予定が皆目たっていません。
 今年は日程は比較的自由に設定できるのですが、せっかくのまとまった休みだというのに、旅行に行くのが面倒になっています。
 というか、国外脱出したかったのですが、計画・準備が面倒くさいという体たらく。
 国内なら無計画に歩けるから国内にしようかな〜
 まあ海外に出るときも行き帰りの航空券と初日の宿くらいしか取らない無計画さなんですが、もう航空券を押さえるのも面倒くさいというくらいに無気力さが末期症状です。
 暑さのせいでしょうかねえ。でも、国内で行きたいところも九州とか四国だったりする。あ、今行くと暑そうとか思うと、気力が果てしなく萎えていく・・・・・・もうちょっと涼しくなってから考えよう、うん。

■ 2001.7.8

 また楽しいものをネットで見つけてしまいました。
 もう有名かもしれませんが、『いきなり次回予告』
 入力した3人の人物を織り込んで次回予告を作ってくれます。ナイスアイディアに拍手喝采。
 いやあ楽しいです。自分じゃ絶対思いつかない展開になるのがランダムヒットの醍醐味ですね。
 あまりにウケたので、ここに載せちゃいました。
 ネタ的に大変偏っているので、わからない方ごめんなさい。
 しかしなんちゅうネタなんだ……っていうものの数々。

まずは自分をネタに……

巽堂おじさんは、うれしくなると、ぱんつをいちまいはきます。
巽堂おじさんは、うれしくなると、どんどんぱんつをはきます。
だから、うれしいときの巽堂おじさんはぱんつでいっぱいです。
となりのべんちの利吉ちゃんも、
いつも巽堂おじさんにしんぶんをくれる八方斎さんも、
そんな巽堂おじさんがだいすきです。


おじさんですか。ははは……

【落乱編】
山田伝蔵率いる友達部隊もついに土井半助との命をかけた決戦を迎えた。
「今度こそ無事に帰って来れないかもしれない・・・」
そう思ったしんべヱは一人戦場を抜け出し思い出をつくるため夜の歌舞伎町へと向かう・・・。
しかし、そこで土井半助の奇襲を受けて・・・
次号、緊迫の急展開! すべからく見よ!!


わりとオーソドックス。しかししんべヱが歌舞伎町ねえ……

【陰陽師編】
晴明「く、くしゃみが・・ハ、ハックション!(ブッ)」
博雅「い、今のってオ○ラ…?」
菅公「あし〜たがある♪あし〜たがある♪あし〜たがあぁるぅさ〜♪(某CM)」


………菅公。

【銀英伝・帝国軍編】
たて!たつんだ!ラインハルト!!
薄れゆくラインハルトをキルヒアイスがはげますそのとき!アンネローゼのアッパー!
次回!「燃え尽きたラインハルト!!」お楽しみに!


確かに本編でもアンネローゼはアッパー食らわしてますね。ある意味。

【銀英伝・同盟軍編】
「――私、ユリアンをずっと…見てたから。」
フレデリカがユリアンに告白をしている中、
ヤンはひたすら明日発売の雑誌を雨の中探していた……。
このままユリアンはフレデリカのモノになってしまうのか…!!
そしてヤンは発売してるハズのない雑誌を探してていいのか??
次回、「雨に濡れて。〜気付けば二日酔い〜(仮)」

ヤン「…もう一軒オーケイですか、神様?」


ええええらいことに。

【京極夏彦編】
「鬼や!あンたは本物の鬼や!」
上着をはおる京極堂の背に、関口巽のすすり泣きが染みる……
京極堂「俺は……あいつに勝たなきゃならンのだ」(小池一夫調)
次回、ついに決着!?榎木津礼二郎に京極堂の必殺・エレキマッサージが突き刺さる!!


関口先生のキャラがそのままなのが素敵です。

【トトロ編】
「守備妨害だ!」ロッテの大トトロ監督はメイ選手のプレイに猛抗議。
だが、引き分けまでの4時間が刻一刻と迫る!近鉄のさつき監督はたまらずベンチを出た。
「もう、それくらいにしてくれ。」
次回の10・19川崎劇場「卑怯!大トトロの引き伸ばし戦法」をお楽しみに。


私的には最大のヒット。キャンプは猫バスで行くんですね。
ボールはまっくろくろすけだったりするんでしょうか。

【ラピュタ編】
次回の「盆栽旅情」は、パズーさんの故郷を訪ねて決死隊が突入。
突如杉の林から現れたドーラ氏の謎について、
松ヤニ評論家のシータさんを交えて都内某所から生中継です。


決死隊隊長にはムスカ大佐を希望します。
「ぼ、盆栽で前が見えんッ!」

【ガラスの仮面編】
痛快時代劇「暴れん坊月影先生」ついにクライマックス。
大岡越前守の謀反に、月影先生大ピンチ!
恋に落ちる北島マヤと由美かおるの混浴シーンはあるのか?
そして、赤影とハットリ君の決着は?
次週最終回、
「マイラインなら断然、姫川亜弓がお得です」、乞うご期待!!


姫川亜弓は高そうです。

【ガンダム編】
新宿コマ劇目指してドサまわりを続けるアムロ・レイに、自称小林○子のプロデューサーシャア・アズナブルが甘い言葉で忍び寄る・・・。
陰謀渦巻く横町の風呂屋!
はたしてギレン総帥は、カムチャッカへと身売りされていくアムロ・レイを救うことが出来るのか!?


ものすごい卑近な話に……。

 しかし、よくまあこれだけ遊んだよなあ私……ヒマ人。ありがとう次回予告。さあ、あなたも次回予告!

■ 2001.7.4

 本日のCD衝動買いリスト。まったく、ちょっと早く帰れるとロクなことをしでかしません。

 ・『Yo-Yo Ma The Best Collection』(ヨーヨー・マ)
   大半はすでに持っているCDの再録だったのですが、
   1、2曲だけ世界初収録が。
   馬鹿とでも何とでも言ってくれ。これがファンの姿だ。
 ・『坂本龍一ピアノ・ワークス2』(岡城千歳)
   プロフェッサー、私はどこまでもついて行きます。
   岡城さんのキレのあるピアノにもぞっこん。
 ・『Selections '97-'00』(Mondayみちる)
   男前な歌い手です。でもCDケースを開けてびっくり。
   うーむ、悪いけどある種の年賀状を彷彿とさせられました。



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