2001年10月の不定期日記 
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不定期日記




■ 2001.10.31  

 OSのサービスパックをあてたら、IEでHOTMAILのページに入れなくなった……どないなっとんじゃい、Microsoft!!!
 1時間以上もかかるダウンロード式インストールも正直言ってムカつきます。常時接続環境はまだワールドスタンダードではないのです。世界制服を目指すなら、高みに合わせるのでなく、幅広い環境で快適に使えるものを目指すべきじゃないのか。

 仕事柄この手の話題では、規格を統一する側の論理に与するべきなんでしょうが、私はアナログで、しかも天邪鬼な人間なんです。IEとNetscapeだったら、心情的にはNetscape派だし、隙あらばWindowsからMacやLinuxに乗り換えたいと思っている。はっきり言って、環境や規格が統一されることで楽になるのは、まずシステムを作る側なんですね。必ずしもユーザ側のメリットに直結するとは限らない。逆に独占からユーザの不利益が招かれるケースだって考えられる。環境が統一されていくことで表面的に便利にはなっていくだろうけど、そのために多様な選択肢が否定されるのは乱暴だと思います。お仕着せはうんざり。それが正直なところ。

 はー…ちょっと熱くなりかけてしまった。トーンダウン、トーンダウン。
 そうそう、ゲルギエフの『春の祭典』、大当たりでした。最近目覚ましに使っているのですが、やっぱり合奏部分に入らないと目が覚めません。…しかし、マーラーの『復活』を留守電のBGMにしていた某友人を笑えなくなってきたな……

■ 2001.10.27  

 昨日の日記をUPし忘れていました……
 それにしても、ただ生きているだけで日々脳細胞は壊れていくというのに、お酒を飲んで酔っ払うとさらに大量の脳細胞が破壊されると言いますよね。これまでそれで何億の脳細胞をぶっ壊したことやら……もう考えないことにします。(←やっぱりおめでたい)

 という話は置いといて、久しぶりにCD屋さんに入り浸りました。学生時代は試聴コーナーを回っているうちに2時間以上経っていたりしたのがざらだったんですが、本当に久しぶりにそれをやらかしました。聴き始めると、ついあれもこれもと。ポップスなどは1曲聞けるけど、クラシックの長い曲になると、試聴機が途中で切れてしまうのがちょっと鬱陶しいですが、まあそれもこんな客がいるからなんでしょう。でも、そのかわり私は手ぶらで出ることはまずないぞよ?

 今日はまた、当初目的のCDの他に、ストラヴィンスキーの『春の祭典』を買ってしまいました。ゲルギエフ指揮、キーロフ歌劇場管弦楽団。これも別のCDを持っているのに。でも今回は大当たりの予感がします。冒頭のファゴットが目が覚めるように上手いんです。それにリズム刻みになったときの低弦の暴れようがすごい。今、聴きながらこれ書いてます。ドキドキ……

■ 2001.10.26  今週の流行語大賞

 「どぼどぼ音を立てて注ぐような酒じゃないだろこれ」
 
 というわけで、年々二日酔いの回復力が衰えていくことに、寄る年波を感じる今日この頃です。私の場合、酔っ払うと限度を超していることに気づかない上、さらにペースが加速するという悪癖があって、周囲からつくづくおめでたいヤツだと言われます。しかし、どぼどぼとか、がぶがぶとか、そういう表現で形容されるとは心外です。ちょっと手元が狂っただけではないですか。

 「やばいと思ったら、止めてよ…」(←責任転嫁)


■ 2001.10.23  


 ひとめ惚れ的に山下和美の『不思議な少年』(講談社)を買いました。なんというか、静かな衝撃があります。まだうまく感想がまとまっていません。
 山下さんと言えば、『天才柳沢教授』のイメージしかなかったんですが、こういう漫画も描く人なのかとびっくりしました。三話目の『狐目の寅吉』なんて、映画のような重みと躍動感、そしてじわじわと押し寄せるインパクトがありました。しばらくかなりの影響を受けそうです。

■ 2001.10.20  

 今日、定期を無くしました。思えば、財布や時計はそれこそ何度も落としたり無くしたりしたことがあるのに、定期を無くしたのは生まれてはじめてです。だからといって何か慰められるわけでもないですが。
 この調子ではそのうちかばんを忘れて外出したりするんだろうかと考えて、ふと小学生の頃、ランドセルを学校に忘れて帰宅したことを思い出しました。10年以上前からまったく変わっていないわけですか私……どこかきっと、注意力のエアポケットがあるんだろうな私。

■ 2001.10.19  

 一週間前に発送したつもりの宅急便の小包を部屋で発見してしまった……ろ、老人力?(←用法間違ってますかひょっとして)
 玄関の脇の死角に入って全然気づいてませんでした。急ぎでなくてよかった……それでつい思い出したのが、メール初心者だったときよくやらかした、送信箱に保存して送信したつもりになっている症候群。つい「送受信」を押すのを忘れるんだよなあ。
 入社当時、こんな新人が入ってきて、先輩はさぞかしおもしろ……もとい大変だったであろうなあ…

■ 2001.10.18  

 いま仕事が完全に2ラインブッキング中で、頭のなかがぐちゃぐちゃです。余計なことはもう幾つでも並行で思考(妄想?)しているくせに、肝心なことは2本立てになっただけでキャパシティがいっぱいです。
 そして、こんなときほど現実逃避に本など買ってしまう……
 乙一の『死にぞこないの青』(幻冬舎文庫) もう私、この人の追っかけと化している。あと、赤瀬川原平の『老人力』(ちくま文庫) 最近の物忘れのひどさは、なんだかもう老人力が他人事じゃなくて。よし、今度会議の予定を忘れたりしたら、老人力ってことにしよう! うん。

■ 2001.10.14  

 またしても日記ご無沙汰してしまったのですが、サボり過ぎると復活できないというのはホントで、日々なにがしか書くネタはあるにもかかわらず、まあいいや、と放っておいてしまうという……すみません、ただ単に意志が弱いだけです。

 過去にさかのぼって書いてもしょうがないので、今日のことを。
 なんとなく、千葉県の佐倉に行ってきました。なんとなく行けるほど近くはないんですが、まあ私には珍しく休日に午前中に起き出したので、行ってきました。国立歴史民俗博物館に行きたかっただけなんですが、行ってみると偶然、今日が佐倉の秋祭りの日でした。
 佐倉は行くたびに、なぜかお祭りにぶちあたります。前に別の用事で行ったときも地元の神社の例祭をやっていて、偶然通りかかったのをそのまま最後まで見物してしまいました。
 で、今回も帰るのに2時間以上もかかるというのに、ついつい夜まで見物してしまいました。佐倉のお祭りって、見ててすごく楽しいんですね。各地の有名なお祭りだと、観光客やら何やらで混みすぎて全然見えなかったりしますが、それほど大きな規模のお祭りではない。佐倉って町自体、それほど大きくはなくて、行くとすごく街中は静かだし、道を走る車の数もそう多くない。こう言っちゃなんですが、普通の地方都市に見えるんですが、一歩お祭りをやっている区画に入ると、どこからこれだけの人が…ってくらい人で賑わっています。普段は普通の商店街の、片側1車線くらいの道路をかなりの範囲通行止めにして、それぞれ地元の町ごとらしい、山車や神輿が道を練り歩きます。
 参加している人々がまた、ノリがいい。小さな子供から、高校生くらいの子やちょっとヤンキーっぽい兄さんから、地元の世話人らしいおじさまおばさままで。直接神輿を担いだり山車を曳いたりしてない人でも、半被着てお囃子に混じったりしています。
 山車を曳くのは、やっぱり若い兄ちゃんやねえさんたちで、きっと小さな頃からお祭りに参加してたんだろうと思わせるくらい、みんな掛け声やお囃子の踊りが身についている。もう彼らはほんとにお祭り騒ぎで、見てて気持ちいいくらいはじけている。お祭りとしては、山車の上から拡声器で指示出したり、携帯であちこちと連絡取ってたり、衣装も手作りっぽかったりで、体裁も形式も古式ゆかしいとは言いがたいけど、なんかこういう、格式ばらずに皆が普通にエネルギーを発散できるお祭りっていうのもいいなあと思いました。
 ところで、個人的に見てて味があると思ったのは、山車のしんがりなんですが。前から曳くのは派手なパフォーマンスの若い連中なんですが、後ろからちょいちょい軌道修正したり、前の山車との間合い取る指示出したりする人が、山車の後ろにいたりします。半被の腹に貫禄のあるおいちゃん達や、着流しの板についたじいさま達。彼らはもう、お祭りの全てが頭に入っていて、もう騒ぐ歳じゃないし、ペース配分もわかってるしね、ってな感じで、余裕のおざなりさで後ろから山車を押してたりします。そのうち、別の町の世話役さんが挨拶に来て、「いやーどうも」なんて言ってたり、どっかから一升瓶が出てきて、片手で山車を押しつつ、片手で一合枡に一献いただいてたりで、見てて飽きないのでした。

 っていう感じで山車の追っかけしてて、帰るの遅くなっちまいました。明日仕事なのに。やらなきゃいけないこともあったのに……
 ペース配分がまだまだです。


■ 2001.10.7  

 世間は三連休ということで、友人たちには実家に帰ったり旅行行ったりという話題が飛び交っているんですが、私は家でぼーっとしてます。この機会に溜まっていた本を読むでもなく、常日頃いい加減な掃除を徹底的にやるでもなく、寒くなってしまったので止むを得ず緊急に長袖衣類を物置のダンボールから出してきただけの衣替えを完遂するでもなく。
 することがないわけじゃない。でもそうそう急ぐ種類のことでもない。そういうとき、とりあえず尻に火がつくまで放り出してしまう性格に問題があることはわかってるんですが、週に一回くらいこういう何もしない時間がないと窒息して死んでしまうというのも私にとっては真実なのです。


■ 2001.10.4  

 通勤で朝いつも通る道いつも通る時間で、ほぼ頭上から照っていた日の光が進行方向正面から差すようになりました。太陽の通り道が変わったんですね。
 冬が来る。嬉しい冬が来る。それまでの猶予期間のような、秋のこの宙ぶらりんさも好きだけど。


■ 2001.10.1  

 空気が張りつめていく 秋のしじま






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