2002年5月の不定期日記 
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不定期日記



■ 2002.5.31   世界の湯呑

 サッカーフリークの皆様、大変申し訳ありません。今年高校生になった妹と話してたときに話題になったんです。ワールドカップって和訳すると何になるのかなー……と。

 ……………

 いや、湯呑はないだろうお前。そーかそーか、未成年だから杯という発想ができなかったか。
 今から英語の成績が思いやられる、この和訳センス。
 いやでもその調子で行ってくれ! 面白いから!!!<無責任姉、大爆笑

 というわけで、開幕ですね。
 おかげで今日は会社の人の減りが早かったです。
 私はといえば、一体どことどこの試合があったのかすらよくわかっていないのですが。

■ 2002.5.26   宇治

 に行ってきました。
 いや、そもそもは昨今の結婚ラッシュの嵐にあって、友人の結婚式のための遠出だったんですが、せっかく遠くまで来たので、帰りに宇治に寄り道したのです。
 久々に行った関西(の、かつての活動圏内)はあちこち変わっていて浦島状態でした。
 
 私は旅行に行くときは極力荷物を減らすタイプで、一泊くらいだったら外側の上下は着たきりで行ってしまいます。今回もその伝で、二次会からの参加だし、そう気をつかう相手でもないからという理由でさしてドフォーマルな格好でない(それでも、私にしては破格にキレイな格好だと友人どもには言われた。普段の私って、一体……? 世間の感覚でいえば、セミフォーマルなオフィススタイルの域を逸脱していないと思うのだが)のをいいことに着替えはもっていかなかったのですが、どうせ帰りはあちこちふらふらすることを考えれば、靴くらいは持っていくべきでした。
 お寺の砂利道をヒール(まがりなりにも)で歩くなんて、かつての私だったら「ふふん」と鼻先で笑ってしまうようなことを自分でしでかしてきました。いや歩きにくいのなんのって。
 それでも滅多に来られないからという根性だけで、平等院と宇治上神社と源氏物語ミュージアムを回ってきました。例によって源氏物語は『桐壺』段階で戦線離脱しているので、物語の余情に浸るというのはあんまりないのですが、お寺や神社は美術品として見ても綺麗だし、お散歩コースとしてもなかなか快適でした。
 関西地方は暑いくらいの快晴、なんの事前準備もなく、オフィス街を歩くような格好で史跡巡りをすると、どうなるか。
 とりあえず、服や靴についた土埃と、靴擦れと、日焼けが辛いです。いたたた……


■ 2002.5.23   呟きつつ明日にはけろりおふざけな日記書きそな気分屋の私

 サイトは言うまでもなく、日記の更新までも急激にペースダウンしているのは、思った以上に根の深い現象のような気がしてきたり。多少仕事の質が変わって疲れているからという、それだけなのかなホントに。と、ぼんやり頭のなかでこねくり回してみたり。

 そもそも怠け者なので、書きたくないときや、書くことがないときは、もうどれだけサボっていようと恬然たるもんなんですが(ってゴメンナサイ、自慢でもなんでもないです)、言いたいことはいっぱいあって咽喉元まで出かかっているのに、紙やパソコンを前にすると一言一句出てこない状態。だからストレスが溜まる。何か確実に消耗する。
 そもそも言いたいことってなんなんだろうな、と。形にならないものに形を与えるのが言葉で、それをさらに強化するのが文章なんだろう。だから、ある種の人々は毛嫌いする言い方かもしれないけど、言葉は道具だと思うし、文章書くには土台として一定の技術は必要だろうと思う。どんな分野であれ、精神論や根性論を前面に押し出されるのは嫌いです。そういうのと、「これはいい」あるいは「嫌だ」と脊椎で判断するような側面はごっちゃにされやすいけど、またこれは別の次元の話だと思うし。
 多分、今巷に溢れる100の質問なんか、どんなのが来てもすらすら答えられると思う。答えだけは。脊椎で。でも、理由は説明できない。それじゃ面白くもなんともない。
 道具の使い方、組み立てなおさないといけないのかな。長いこと使っていたペンが、ある日ひょんなことで別のペンを手にした後、途端に我慢ならなくなるように。

 こういうのこねくり回すのは好きなんだけどな。説明しづらいんだけど。
 ああでも、何を言いたいんだか、よくわからない。


■ 2002.5.20   長文かつ地元ネタかつ内輪ネタで申し訳なく…

 週の頭からバテバテなんですけれど、それというのも先週末の土日、所属するオーケストラの合宿だったのです。
 なに、合宿と言っても、学生の頃のように缶詰になって練習三昧というわけじゃありません。社会人ばかりの団体だし、なかなか取れない練習時間をまとまって取ろうじゃないかという目的に加えて、まあたまには遠いところにみんな出かけていって練習するのも興をそそられていいじゃないかと、ついでに親睦も深めようと、親睦の一環として翌日を気にせずに飲もうやと、まあそんなノリです。

 そんなわけで、今回は千葉は房総半島、岩井で一泊二日。このプランがもはや正気じゃないですね。それでも団員の三分の二は集まるところが、もう皆正気じゃありません。横浜の団体なのに。
 行き帰りは同じパートの方に車に乗せてもらって、久里浜から東京湾フェリーに。はじめて乗りましたが、すごく気持ちいいです。行きは曇ってて寒かったけど、帰りは対岸が見えるくらいの快晴でした。30分くらいなので、景色に飽きる前に着くのもよいところ。

 着いた千葉の金谷から一本道をたらたらと下って岩井まで。途中、保田港で、漁協直営という食事処でおいしいお寿司を食べました。にぎりがとかシャリがとか薀蓄垂れる輩は放っておくとして、ネタが大きくておいしいのです。評判なのか、大入り満員でした。

 民宿に着いたら一応、日が昇っている間は練習三昧なんですが、実のところ、本番は日が沈んだ後です。車でやってきた面々はみんな、楽器が重いから〜とか言いつつ、トランクのなかはアルコールとつまみ類満載というわかりやすさ(笑) 仕事の後、東京からはるばる夜から参加してくる面子もいて、メンバーの並々ならぬ熱意が心を打ちます。何しろ去年の合宿は不評極まりなかったのですが、それはうっかり取った合宿所が学生向きで、21時消灯、飲酒禁止という御沙汰、仕方なく、並み居る酒豪たちは2キロ離れた駐車場まで酒類食料品を持ち込んで命の水にありついたという経緯があったからです。
 まあ、宴会についてはくどくど書きますまい。私は午前三時ごろにあえなく脱落しましたが、その時点でも、寝床を他人に占拠されたり、討ち死にした者どもがそこかしこに転がっていました。雑魚寝諸君は、蚊に刺されて大変だったようです(合掌)

 しかし、翌日午前中も練習があるなんて、飲んでいるときには欠片も思い出さないものです。「五線が十本に見えます〜」なんて言い訳しつつ、果たして合宿効果はあったのか。まあでも、楽しかったからよいのです。

 帰りの車のなかでは、皆で持ち寄ったCDを大音量でかけまくりながら帰還。オケの人と車に乗ると、当然のようにBGMはクラシック三昧です。選曲の系統が金管や木管、弦の人で微妙に違うのが面白いところです。途中まで一緒だったトランペットの団員さんの車からは、大音量の『火の鳥』が(笑) 一般の方々には傍迷惑至極でありましょう。我々一団は、ファゴット二名、クラリネット一名、ビオラ一名という温厚な顔ぶれだったので、可愛らしくベートーベンなぞかけてましたが、多少猫を被っていたフシも否定できません。何を隠そう私はストラヴィンスキーフリークだし、クラリネットの方は実は大のワグネリアンであることを私は知っています。

 そういえば、最後の最後にフルトヴェングラーのベートーベン交響曲6番をかけたことだけは失敗でした。手持ちのCDをかけ尽くした挙句に、最後、「うーん、あとはこれくらい?」と運転してくださっていた方が出してくださったのですが。「止まりそうな『田園』」というコメントつきで。
 かけた瞬間、全員、シートからずり落ちました。
「お、遅い!」
 あまりの衝撃的なテンポにのたうちまわる面々。
「確かにタテの線はあっている……」
「ここまでゆっくり演奏できるっていうのも、芸術的かも……」
「あああッ、ここ怒涛の伸ばしなのに〜〜〜」
 しまいに、
「なんか…ラジオ体操みたい…」
「LP盤だったら、同じとこぐるぐる回ってるんじゃないかと思ってしまいそう…」
 などという暴言が続出したのも、前夜ほとんど寝ていない睡眠不足状態のゆえであったかと。
 その…フルトヴェングラーファンの皆様、ごめんなさい。
 でも、家に帰ってから12時間爆睡してしまったのって、絶対に、この最後の止めが効いていたんだと思うのです。


■ 2002.5.16   諸般のサポート事情

 少し前にあったプロバイダのメンテナンスの後、回線環境が悪化したようで、連日プロバイダのホームページのサポート掲示板に問い合わせが書き込まれています。その様子を、ここ数日ちょっと複雑な思いで見ています。私も似たような職種にあるせいか、こういう対応がものすごく大変なことがよく理解できるので、ついつい同情的になってしまいます。
 それもまあ、自分の環境にも影響はあるものの、全然接続できないなどという酷い状況じゃないせいだとは思いますが。そして、こういう内部事情がある程度わかる人間は、外から対応状況を見ていて、ダメだな、と思うと無言で乗り換えますが(苦笑) えてして、静観している人間のほうが根性が悪いという典型です。
 何にせよ、サポートさん、応援してます(旗を振りつつ)

■ 2002.5.12   手持ち無沙汰だと

 リンスの品質表示でも時刻表でも読んでしまう人間なのに、だったのに、最近文字を目にするのが苦痛です。
 本を開いても、書いてある文章が全然頭に入ってこない。止むを得ず読む羽目になっている種類のものならいざ知らず、自分が読みたいと思って開いている目の前の日本語に拒絶反応を起こすなんて、そんな事態に陥っていることそのものが信じられません。自分という人間が根底から変質している。あるいはさせられていることを実感します。普段、頭のなかを何の気なしに浮遊しているくだらない想念を、泳がせておくことすらできない余裕のなさって、何だろうと思う。

 こんな頭にスが立っている状態で、へろへろと眺めているのが、歌集。高校の古典はまるで外国語のようで右から左に原文のまま貫通していた私ですが、万葉集とか古今集とか、今読むと意外と抵抗なく入ってきます。ほとんど解説を見ずに、字面を眺めてぴんと来たものだけという、完全拾い読み状態ですが。だからとんでもない解釈をしていると思われますが。

 って話を友人にしたら、「若隠居」と言われました。これって、褒め言葉だよね(強弁)


■ 2002.5.8   新人の

 教育をしろと言われました。
 こんな朝はルーズで電話の応対は苦手で書類に誤字脱字が多くて都合の悪いことは右から左に抜けて一を聞いて十を間違える人間を捕まえて、何を寝言言ってるんでしょうか。私が教育してもらいたいくらいです。
 新人君にはせめて格好の反面教師として、清く正しく育ってほしいものです。


■ 2002.5.6  不善の嵐

 連休ごろごろしたおかげで、風邪はほぼ収束しつつあります。
 しかし今年の連休は、小人閑居して不善を為すを地で行く生活態度でした。やらなきゃいけないことは山のようにあるのに、私がしていたことと言えば、食って寝て落書きして、本や漫画読んでは発作的に携帯メールを打ち(携帯持ってない頃からすると信じ難い行動!)、私が一方的にご無沙汰だった友人のところに突然電話入れて、久闊を叙す前に不義理を怒られ、ちょっと買い物に出れば苺が安いからと3パックも買ってきて三食苺三昧、寝転びながらネットで遊ぼうとベッドまでパソコンを引きずっていってベッドの上から落とし、ついでに固定電話も巻き添えにしてはからずも約4度目の耐衝撃テストを行い…ってまだあるんですが、情けなくなってきたので、この辺でやめます。

 ……私が老後、隠居したときの号は「閑居」にすることに決めました。


■ 2002.5.4  山のあなた

 風邪が治ったんだか治ってないんだかよくわからないまま、久しぶりにオーケストラの練習に行ったら、よりによって『タンホイザー』なぞを吹く羽目になって、貧血酸欠でふらふらです。なんでそんな体育会系なんだ、ワーグナー。夏の演奏会の曲なのに、暑苦しいこと甚だしいです。

 今年の連休は大人しく自宅療養です。旅行に行きたかったけど、体調がいまいちなのと、この時期すぐに連絡が取れないところに行けない事情があって、地元から離れられず。はあ……首輪がついた気分です。遠くに行きたいなあ。山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う……(かなり現実逃避気味)

 そういえば、今年就職した妹が4月のしょっぱなから「5月病〜…」とか言い出して噴飯ものだったんですが、5月って確かに4月で上がったテンションが電池切れで落ちるような感じがある。電池探さなきゃ。






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