2002年6月の不定期日記 
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不定期日記



■ 2002.6.30   決勝戦

 外出していて試合そのものは見られなかったのですが、携帯の速報で追っ掛けしてました。
 あああ、残念です。私はドイツ派だったので。理由:カーンがいるから(笑)

 しかし、この試合に限らずの感想なんですが、自国が負けても「残念だ」で済ませられるのは、やはりそれだけ平和だってことなんでしょうね。

 ところで、前回の日記で高野史緒さんのサイトがNOT FOUNDになっていたと書いてしまいましたが、こちらに移転されたとのこと、教えていただきました。Nさん、ありがとうございました。(すみません、お名前出してよいかわからなかったので)ふー、連絡不精はいけませんな。というか、自分の好きなサイトくらい、見失わないようにせんと。

 そうそう、高野さんの著作もビシバシ絶版になっているのですが、もしご興味ありましたら、復刊運動にご協力ください。→復刊ドットコム
 しかし、私の次なる高野作品ターゲットは『架空の王国』なんですが、これまだ絶版になった出版元に在庫がありそうで(注文で手に入りそうなんですよね)、復刊は当分厳しいかな……


■ 2002.6.26   ウイーンはウイーン

 高野史緒『ムジカ・マキーナ』(ハヤカワ文庫)漬けになっていて、今日は会社に行っても仕事が手についていません。昼休みに猪突猛進の勢いで読んで、昼からはもう続きが気になって気になって。
 なんとなくタイトルから、山之口洋『オルガニスト』と似た感じかなあと思ったんですが、そして展開にはなんとなくそんなフシもあったんですが、いやもうノリはこっちのほうが断然好きです。山之口洋は端正で真面目な作風だった気がするんですが、こっちはもうちょっとしたたかな、でもサービス精神満点なエンタメ振りです。
 高野史緒は、新書で出ている『ウイーン薔薇の騎士物語』シリーズも好きです。あのすちゃらか振りが堪りません。

 ところで高野さん、ホームページやめちゃったのかしら。しばらくご無沙汰していたら、のっとふぁうんどになってました……ショック。

■ 2002.6.22   もやしな生活

 タチの悪い風邪を引き込んで沈没していました。ぎりぎりまで会社を休めず、なんとか金曜にお休みを取って今日まで寝ていました。約二日ぶりに外に出たら、太陽の光が眩しい。すっかり日陰の水栽培植物のようになっていました。

 熱で朦朧としている間にいろいろありました。日本は負け、韓国は勝ち進み、イタリアは何やら国をあげて激怒している模様(イタリアは好きだけど、こういう過剰な身贔屓がどうしようもないところ)、トルシエ監督もいなくなっちゃうんですね。にわかサッカーファンにも寂しい限り。

 ふらりと買い物に出たら、古本屋さんで嬉しいものを見つけました。前にも日記に書いた、ミヒャエル・エンデ『自由の牢獄』(岩波書店) 岩波から出ているエンデ全集の13巻。体裁がむちゃくちゃ綺麗です。かなり丈夫な分厚い紙でできた箱入り、本体は背表紙布張り。これは絶版になるはずです。お金掛けすぎ(笑) でも、こういう本出してくれるところって、もうあんまりないですよね。この豪華本路線、細々とでいいから続けてほしいと思う、ジャケ買い常習犯。

■ 2002.6.16   記憶の彼方

 一番悪いパターンの濫読体質なので、読み終わった本の内容はおろか、買ったことさえ忘れ呆けていることがかなり多い……というのは前にも書いたような気がしますが、そういうわけなので、たまたま本棚の整理などをしていて見つけた本が、ものすごく新鮮だったりします。
 自分ってば、こんな本買ってたんだー、と。
 自分の本棚なのに。

 で、読み返してみると、それが異様に面白かったりする。ものすごく心に残るフレーズがあったりする。でも、私はその瞬間まで、そんな本を買ったことすらも忘れていたわけです。内容は読んだ記憶がおぼろげにあったりもすれば、なかったりも。途中で投げ出していたりもする。どうしてその時には、何にも感じずにいたんだろうと、心底不思議になります。

 記憶も感覚も、とんでもなく移ろいやすくて、そうそう信用できないなーと思う所以は、こういうところにあったりします。
 …………私の記憶力が悪いだけか。

【今日のこんなの買ったことすら忘れてましたリスト】
 ・中野美代子 『中国ペガソス列伝』(中公文庫)
 ・辻邦生 『西行花伝』(新潮文庫)
 ・内田百閨@『冥途』(パロル舎)

 どれもこれも、むっちゃ良かった/面白かったっちゅうに。
 限りある人生の時間を空費してないだろうか、私……

■ 2002.6.12   小物好き

 携帯ストラップにあれこれ凝るというのは、昔の人が根付にいろいろ趣向を凝らしたのと似たような心情に基づいているような気がします。
 かく言う私は、今は、サントリー中国緑茶のおまけについてくる陶玉ストラップ。その前は、岡本太郎記念館謹製、太陽の塔キーホルダー。
 日本人て、身につけられるちっちゃいもの好きなのかなーと思います。

 そうそう、ちっちゃいものと言えば、ここのところ海洋堂にはもうノックアウトされっぱなしです。
 今市子の『百鬼夜行抄』の尾白・尾黒のフィギュアだなんて、なんちゅう罪作りなものをまた発売するんですか。(上記、海洋堂のサイトの5月27日のトピックスをご覧あれ)

■ 2002.6.11   PIT IN

 会社のパソコンが壊れました。
 前々から動きが怪しかったのですが、突然起動しなくなったので、何度目かのメーカー送りになりました。その見立ての回答が今日来たのですが、曰く、HDDとマザーボードを交換しなければいけない云々。
 入っていたデータはいい。未練はない。死期を悟った担当者が、必要なものは残らず救出した後だったから。それよりも、このパソコン、以前にも電源ユニットを交換しているのだ。
 思わず担当さんと私の突っ込み。

「それじゃハコしか残らんやんけ!」

 いや、CPUが、とかメーカーのCEさんは弱々しく反論してましたが、そういう問題じゃないわい。
 生まれかわって丈夫になって戻ってくるといいな。


■ 2002.6.10   光と影の国

 すぺいんへ いきたしとおもへど すぺいんはあまりにとおし。

 ゴヤ! ベラスケス! ピカソ! ガウディ! カザルス!
 プラド美術館展と映画『裸のマハ』でかぶれてきました。
 でも夏は干からびて行き倒れそうだなあ…… 体力つけて挑むべし、地中海。

■ 2002.6.6   早朝の白昼夢

 多分、音はずっと続いていたようだから、気づいたときには半覚醒状態だったのだと思う。一瞬、「え? 明るい……」と思った次の瞬間、どーんと間近に来ました。雷。
 しばらくぼうっと起きているような寝ているような状態で雷鳴を聞いているうちに、だんだんそれが遠ざかっていくのがわかって、そのうちにまたうとうとと寝直してしまったようです。その日の打ち合わせをぶっちぎる夢を見ました。あまりにも現実の予定に即したリアルな夢だったもんで、再度起きたとき、今自分がどこで何してるのか一瞬わかりませんでした。意識と時間の感覚が溶け出す、ひやっとする一瞬。
 いやそれよりも、私、会社行きたくないんだろうか(汗)

■ 2002.6.4   リアクションに困る

 本、ことに、面白かったのかそうでなかったのかすらよくわからん本、というのには滅多に遭遇しないんですが、このたび久々の未知との遭遇。河野多恵子の『後日の話』
 なんていうかなあ……主人公はさっぱり掴めない人なんで感情移入できないし、かと言ってその婚約者もイマイチだし、その他取り巻く人々もこれと言って感じるところはなかったし。感情移入できないならできないなりに、文体や全体の雰囲気に魅かれるかと言えば、全然魅かれないわけじゃないけど、何度も読み返して掌で転がしたい感じじゃないし、しみじみ味わうには乾燥しすぎているし。
 どうにもすっきりしないまま、かと言って途中で放り出す気には不思議となれなくて、何となく最後まで読みきってしまった。
 何か、とんでもない詐欺にでも遭ったような気分。

■ 2002.6.2   正しいミーハーのあり方

 昨日の話なんで昨日の日付にしたほうがいいんでしょうが、面倒なのでこのままいきます。
 サッカーフリークの友人のマシンガントークに当てられて、せめて地元気分だけでも味わっておくかーとFIFA公式グッズのお店に行ってきました。
 といっても、選手の名前も全然知らないし、どこの国のチームにどういうカラーがあるとかいう知識も皆無なので、一緒に行ったアドバイザーの友人もお手上げ状態。で、ものを選ぶ基準は自然、ごく純粋に好みに依存してきます。

 結局、一番使いそうなもの、ということで、リストバンドを買いました。イタリアとスペインの。何となく地中海の気分だったんです。南米は少々熱すぎます。
 リストバンドなんてそうしたことなかったのですが、結構いいですね。
 手首があったかくていいです。<使い方が違うッ!(友人談)
 それに、汗がすぐ拭けて便利。<あーあ…(友人談)

 とまあ、横で一言一句に突っ込み入れられてましたが、いいじゃん、これはこれで楽しんでるんだから。
 今もしてます。パソコン使うときも、リストパッド替わりになるので、便利。<これも使い方違う?





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