2004年5月の不定期日記 戻る 
不定期日記

■ 2004.5.31    暑い…

 もうだめだ。クーラーを入れてしまいそうだ。

 風邪はほぼ本復。さすがは困ったときの薬漬け。普段ほとんど飲まないから、覿面に効きます。今日は健康診断でバリウムを飲んで来ました。人生初体験バリウム。つーか30になるまで飲まなくていいと思ってたのに、今回は年齢に拘らず受診する人全員必須だそうだ。新しい職場の健康診断は気合が入っている。何がつらいって、バリウムよりもその前の発泡剤です。あれは苦しかった。来年もあるんだろうなあ。やだなあ。前の会社で受けた4月の健診のときより体重が1キロ増えて、それでも自分標準体重を切っていたのがびっくり。しかも、しばらくぶりに測った体脂肪が21%まで落ちてました。何故? これといって運動してないのに。ひょっとして通勤のせい?

 『心』 ラフカディオ・ハーン/平井呈一 訳(岩波文庫)読了。
 東洋文化を少々美化しすぎとはいえ、この人の文明論は今読んでも面白い。慧眼であったのですね。


■ 2004.5.30    風邪を

 引いた……。

 昨日は楽器屋さんに行ってから、オケの練習。信じられないくらい暑い中、渋谷の楽器屋さんに行ったら、あるべき場所に店がない。静かにパニック。炎天下ふらふらとインターネットカフェを探して検索したところ、一年以上前に移転してました。一年以上、行ってなかったのね私。修理は別のお店に持ち込んでるからなあ。

 練習に行ったら、パートの他二人が来ていない。不意打ちで一人だなんてフェイントもいいとこ。3曲全部トップ吹くのはしんどすぎる。うち2曲は交響曲なのに。エグいソロもあるというのに。心の準備が。っていうか、練習してないからほんとに吹けないし。代吹きってことで多めに見てもらったとはいえ、合奏でソロが吹けない精神的ダメージはでかいです。しくしく。チャイコフスキーの5番は2ndでほぼ内定なのに、代吹きばっかりで全然自分のパートが練習できないよう。

 練習の帰りになんだか咽喉が痛いなあと思っていたら、今朝になって発熱。もう踏んだり蹴ったりですわ。今日は一日、不貞寝。それにしても今日も暑い。第一次夏バテの気配。

 『自由死刑』 島田雅彦(集英社文庫)読了。
 単行本化するときに大幅に構成を変えているそうですが、連載時のオペラ形式で読んでみたかったかも。


■ 2004.5.28    歓送迎会

 新しい職場の歓送迎会。おかたーい部署かと思ってたんですが、かなりフラットな雰囲気で、良い意味でびっくりしました。しかし、初回でいきなり二次会メンバーに入っている私はどうなのか……

 英語と格闘する部署なもので、外国人(英語を母国語とする人)が多いです。皆信じられないくらい日本語が上手い。一番上手い人なんか、電話ならきっと日本人だと思うに違いない。敬語謙譲語も完璧の上、スラングまでも自在に駆使して二次会を一手に盛り上げてました。凄すぎるよ。しかし職場が遠くなったので、宴会の最後までいられないのが残念です。タクシーだと万札が飛ぶからなー。しかも一枚どころじゃなく。


■ 2004.5.25    時間つぶし

 に入ったタワレコで衝動買い。改装後のHMVでクラシックコーナーが縮小され、仕方なくタワレコに通ってます。こっちがまた試聴コーナーに腰掛けがあって長居してしまうんだ。

 プロコフィエフとシベリウスのヴァイオリン協奏曲。Ilya Gringoltsというヴァイオリニスト。オケはGoteborgs Symfoniker。スウェーデン国立オーケストラらしい。指揮者はNeeme Jarvi。すべて読み方がわかりません…。プロコフィエフはゆったりしたテンポでしみじみ聴けそう。シューマンの交響曲第三番、第四番。NYフィル&バーンスタイン。シューマン好きなくせに交響曲は一枚も持ってなかった私。シューマンはやっぱりメロディラインが良いですよね。その代わり、やっぱり楽器の使い方はそんなに上手くない感じで、フルオケじゃなくてストリングスだけでもいいんじゃないかと思ってしまう。それか独奏楽器か。でもフルオケの響き使ってあの泣かせどころ満載のメロディっていうのが贅沢とも言える。

 ネルソン・フレイレのシューマン&グリーグのピアノコンチェルト。オケはミュンヘンフィルハーモニック交響楽団(だったっけな)、ルドルフ・ケンプ指揮。グリーグの冒頭、それにシューマンの一楽章を聴いたとき、とってもとっても惹かれたのですが……やめました。決め手はシューマンの三楽章です。対抗馬は、すでに持っているアンスネスのシューマン。ネルソン・フレイレの豪快なタッチは大好きなのです。あのフォルテッシモ、ゆっくり歌う部分のペダルを効かせた、したたるようなたっぷりした響きは、派手な音好きの私のハートを鷲掴みです。オケもダイナミックで、オケだけを比較したら絶対にフレイレ盤に軍配が上がる。ただ早いパッセージになるとペダルが重すぎでちょっともたれるような、引きずるような感じがどうもねえ。そういう意味で、三楽章は大変にストレスが溜まる。もともと全体のテンポが遅めの上、ピアノソロになるとさらにブレーキがかかる。この楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェですよ。私の体感速度じゃアレグレット以下です。最後のほうになるとさすがにスピードが上がるんですが、どちらかというと飛ばすほうが好きな私には不完全燃焼感いっぱい。全体にフレイレのほうが音質、タッチ、歌い方ともに潤いがある感じで、アンスネスはあっさり風味。ただ、アンスネスの軽快なスピードに慣れると、このフレイレのテンポ感はちょっと無理。でも聴きつづけると癖になりそうな気もしないではないけど……。


■ 2004.5.23    本番までの

 練習回数を数えて血の気が引いた今日このごろ。というわけで、土日とオケの合宿で房総半島行ってました。つーかまだパート割り決まってないよ! 早く決めないと仕上がらないよ! ただでさえ、さらわなきゃいけない場所が多すぎて、どこから手をつけていいかわからんというのに。

 そういうわけで、今週末も練習以外何もせずに終わってしまった。サイトをあちこちいじりたかったのに。いい加減、更新もしたかったのに。


■ 2004.5.20    ぷは

 なんだかんだで時間がないなあ。……遊びすぎなのか。

 ボランティアで作っていたサイトが本格始動間近で、いろいろ細かい修正が。面倒くさいよう。私絶対ウェブデザイナーとかできません。根気なさすぎ。

 『世界の中心で愛を叫ぶ』(5/16)
 しかし白○病ってのはあまりにもベタでは。

 『コールド・マウンテン』(5/18)
 ……疲れた。もう勘弁してくれというようなシーンの波状攻撃が二時間半。戦争映画だったのかあれ。恋愛映画だと思って行ったら初手からノックアウト必至です。レニー・ゼルヴィガー、最高。

 『どくとるマンボウ青春記』北杜夫(新潮文庫)(5/17)

 惑 乱

 愛なんて信じないくせに にんげんなんて嫌ひなくせに やつぱりぼくらはにんげんを抱く やはらかな首すぢにくちびる押しあて 嘘だ嘘だとさけんでゐるうちに それでもぼくらはうつとりする それにしても夜風は匂やかで 星屑だつてあんまり煌き にんげんの肌は溶けさうに燃えるので つい瞞されさうになるのに うかうかと眠りこけさうにもなるのに ぼくらはやつぱり目を醒ます うすら寒い気配にをののきながら なぜ瞞さうなんてするのかと いや なぜ瞞しこんでくれないのかと 悔しくて悔しくて 生きものの悲しさ凝りかためて 憎いにんげんを根かぎり抱きしめる


 へべれけの与太話のなかにうっかりこんなのが紛れ込んでいるから、北杜夫は油断ならない。


■ 2004.5.15    パレード

 うちの前の通りを、マーチングバンドがパレードしていきました。近くの中学校らしい。音が先に聞こえてきて、ベランダから見てました。いや懐かしい。『ブギーダウン』とかやっちゃって。パレードの十八番だよね。大学のときのブラスはバリバリのマーチングやる団体だったので血が騒ぎます。今でもマーチングスネアの音には反応してしまう。とにかくパーカッションを聞いて合わせるように叩き込まれるので。それにしても、昨今の中学生は上手いですね。タテの線とピッチが合っていないのはご愛嬌として、ドラムセクションが上手いし、ホーンも綺麗な音してる。コスチュームも格好良くなってていいなあ。マーチングブームって、本当? 私がやってた頃は、応援団と並ぶアナクロさ加減で、「ああ、あのよくわからないけどダサくて恥ずかしいパレードやってるアレ?」と後ろ指を差される団体だったんだけど(笑) Blast! のおかげかなあ。

 『スティル・ライフ』池澤夏樹(中公文庫)読了。
 うん、良いとは思うんだけど、これも芥川賞ねえ。もうキレのある短編てのは入賞しないのかな。私は表題作より、同時収録の『ヤー・チャイカ』のほうが好きでした。ところで解説で褒めちぎられていた表題作の雪の描写。あれ、雪国育ちの人なら普通にわかる感覚ですよね。風のない雪の日の夜なんかに積もった雪の上に寝っ転がって空を眺めていると、雪が降ってくるんじゃなくて、空に吸い込まれていくように見える。自分が落ちているような、同時に持ち上がっているような、不思議な感じ。夜スキーなどに行って、天候に恵まれれば是非お試しあれ。お手軽に空を飛ぶような浮遊感が味わえます。解説の須賀さんはそんな経験がなかったに違いない。人間どこで感動するかと言えば、自分の知らない感覚に触れたときなんですな。

 約三ヶ月ぶりにオケの練習に行った。サボリすぎ。2ndのくせに一曲吹き通せなかったよう。まずは基礎体力回復から。


■ 2004.5.14    眠い

 眠くて何も手につきません。忘れそうなので、備忘録のみ。

 『福田恒存文芸論集』福田恒存/坪内祐三 編(講談社文芸文庫)読了。(5/12)
 ぼくは生活をもたぬ、手を汚さぬ。あえて生活を抹殺し、手を洗い、口をぬぐう。ぼくは酒を飲まず、酔いを知らぬ。が、ぼくはあえてしらふで酔ってみせる。生涯を酔いとおしてごらんにいれる。酒飲みが酔ってはじめて真実を語るなら、ぼくはしらふでかれのいいにくい真実を語ってみせよう。酒飲みが酔いさめて仮面をつけるというなら、ぼくはしらふのまま死ぬまでうそをつきとおしてもみよう。
 文学ゴロは耳かっぽじって聞け。

 『私の「漱石」と「龍之介」』内田百閨iちくま文庫)読了。(5/14)
 この人ほど、漱石大先生を容赦なく面白く描く人はいない。
 ところがその猟虎の襟巻の二重廻しは漱石先生に似合はなかった。御本人はいいつもりで著て歩かれたに違ひないが、その格好は何となく髭を生やした高利貸みたいな趣があつた。(「つはぶきの花」より「猟虎の襟巻」) 
 とか、
 きびらのくちやくちやになつた著者を著て、汚い包みの動く様に先生がうごうごしてゐた。(「百鬼園日記帖」より) 
 とか、もうたまらんです。うごうごですよ。

 ところで百閧ニいえば借金ネタですが、漱石にも呆れるほどよく借金しているのがよくわかる。借金を頼みに行った百閧ノ「ふん」のひとことで五円貸す漱石も剛毅だ。さすが江戸っ子。そのくせ、借りた五円を「有難く」思って、いきなり上等な原稿用紙を使い切れないくらい大量に買った挙句、やっぱり惜しくてなかなか使えず、結局戦争中に空襲で焼いてしまうあたりが、私が百閧借金王に認定する所以です。さらに、別のときにやはりお金に困って漱石に頼ろうとしたところ、漱石は湯河原に療養中であることがわかり、「手許の有りつたけのお金を掻き集めて」湯河原まで借金を頼みに行ったエピソード。普通の人間は「なんだ、てめえ金あるんじゃねえか。ふざけんなゴルァ」と思う(私も思うよ)かと思いますが、これだからこそ、あまたの極道文筆家どもを圧して、堂々の借金王なんですね。最大のポイントは、反省がないことだな。

 『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎(祥伝社)読了。(5/14)
 前々から気になっていた伊坂幸太郎。面白いですね。他にも読んでみよー。


■ 2004.5.9    空豆の塩茹で

 って莢ごと茹でるのと莢取って茹でるのと、どっちがいいのか知らなかったんですけど、どっちでもいいみたいですね。でもあとから塩を振らないで、茹でるときのお湯の塩味を生かすなら、莢取って薄皮に切れ目でも入れといたほうが良さそうです。ビールが進む!

 本日の座礁本。『最後の息子』吉田修一(文春文庫)。
 短編集の最初の一作(表題作っすね)は読んだんですが、そのあとを読む気が微妙にフェードアウト。実は芥川賞受賞の『パーク・ライフ』も持ってるんですが、どーしたもんかねー。

 『パッション』観ました。
 ネタがネタだけに迂闊な感想垂れ流しにできない雰囲気があるんですが、本気で途中で帰りたくなった映画は久し振りです。スプラッタなシーンがもう苦痛で。私はまったくの不信心者なので、ストーリーや個々のエピソードには何もコメントすることがありません。価値がある点を挙げるとすれば、民衆や兵士などの群集をあれだけ醜悪に描いたことだと思います。そういう意味では、サタンの化身(ですよねあれ)を登場させたのは余計です。結局、殺したのは同じ人間です。


■ 2004.5.8    本を

 読みますか、という質問には、そこそこ読みます、と答えます。
 本が好きですか、という質問には、まあ好きです、と答えます。
 でも、どんな本が好きですか、という質問には、口ごもります。
 どんな作家が好きですか、という質問にも、おろおろと視線をさまよわせはじめます。
 だって、ここを見てくださっている方はおわかりになると思うけど、読む本にあまりにも系統がないもんで。好きな作家はいるけど、かと言ってその作家の全部の作品を読んでいるわけじゃないし。(逆に代表作は読んでいなかったりするから始末が悪い) しかも読んだ内容をすぐに忘れるから、あらすじとか聞かれても答えられない。そうでなくても、一言であらすじを言えないような本ばかり読んでいる気も。だから、初対面の人に本の話題を振られると、とてもしどろもどろで怪しい反応を返します。あーあ、このテの社交辞令、早いとこパスしたいな。

 取り寄せを頼んでいたサンダルが来た! ヒールの低い、オレンジの。広島からはるばる取り寄せてくれたそうです。REGAL SHOPのおねえさんありがとう。

 今日は天気が良かったですね。一日ベランダ開けっ放しでした。半年ぶりくらいにお茶が切れて、ストックから蕎麦茶を開封。賞味期限2003年12月とか書いてあったような気がするけど、速攻で見なかったことに。我が家には、買ったもの貰い物取り混ぜて、あとニ三年困らないくらいのお茶ストックがあります。新しいの買いたいんだけどなあ。

 これから、すぐ近所に前の会社の同期(酒飲みばかり)が結集して飲み会です。寮にいた頃に仲が良かった面子で、お店もその当時よく溜まってた居酒屋です。「久々に溜まりに行くか」の一言で結集するあたり、皆すごいよ。私以外、東京在住者ばかりなのに。飲兵衛の執念、かくのごとし。

 てなことで、行ってきまーす。

 『斗南先生、南島譚』 中島敦(新潮文庫)読了。(5/7)


■ 2004.5.6    5月に入ってから

 真面目に日記を書いているぞ……って、ずっと休みだったからか。

 連休明けの身体に鞭打って、新しい職場に行って来ました。あ、申し遅れましたが、会社が変わりました。同業種じゃありません。大きく分類すると、事務系です。プログラム仕様書とも愛しのデータベースともおさらばです。その代わり、壊れた英語とお友達になります。何のこっちゃ。実は私もまだ新しい職務の内容がよくわかっていません。新しい職場行って、返してもらったばかりの年金手帳をまた巻き上げられて、ほけーっと一日、いろんな説明を聞いていました。初日はこんなもんで良かった。でも明日からしごかれるらしい。そして全くの未経験者なのに、2週間程度で現場に放り出すらしい。ぶるる。


■ 2004.5.5    微妙に

 咽喉が痛かったので引きこもり。午前中は女王様を読んでました。私はもう、森博嗣の世界に感動できない身体になってしまったらしい。最近の森さんの作品て、主人公がとてもトランス・セクシャルな設定ですよね。でもどうも私はそれが苦手っぽい。何故苦手かというとこまで、面倒になって分析してません。でも、作中でミチルが言うように、性別が非常にクローズドなプライバシーになる時代が来るとすれば、それは人間が細胞分裂だけで増殖する世界でしょうね。そのときは、きっとあらゆる価値観が引っくり返る。第一、言葉のなかに雌雄が埋め込まれているような言語(男性名詞とか女性名詞とか)なんか、存在できなくなるんでしょう。もちろん、「女王」なる存在も。

 『女王の百年密室』 森博嗣(新潮文庫)読了。


■ 2004.5.4    シリアスSFより特撮を

 『ドラムライン』は川崎でもやっているということが判明。でも遅刻して、結局『CASSHARN』を観る。
 能天気な近未来アクションものだと思っていた私のリサーチ不足でした。えらい重い映画で。映像は相当気合入れたことがわかるキレイさ。麻生久美子の大根っぷりは脚本のせいですか。ミッチーが出ていて個人的にニヤリ。行軍するロボットの群れを見ていて(というか全編にわたってですが)、手塚治虫のイメージから離れられませんでした。『火の鳥』(未来編だったか?)のロビタのイメージ。確か、家庭用家事ロボットとして作られたロビタが一斉に溶鉱炉の中に飛び込んでいくシーン、ありましたよね。和製SFは手塚さんを超える作品には滅多に出会えません。それはきっと後続がだらしないんじゃなくて、手塚さんが偉大過ぎたんだと思うけど。エンディングの宇多田ヒカルちゃんの歌はとても良いですね。

 『シカゴ育ち』 スチュアート・ダイベック/柴田元幸 訳(白水社)読了。
 レッツ荒廃地域! 「前方に美発見! 心酔せよ!」 (もうわけわからん)


■ 2004.5.3    イタリア映画祭

 行きたかったんだけど、目当ての作品の時間に寝坊してしまって挫折。あーあ。朝の六時に母からのメールで叩き起こされたからだ…(その後二度寝した。)

 その母と妹その2がこっちに出てきたので、一緒に晩御飯。しかし指定してきた場所が自由が丘。……乗り換え以外で降りたことないですわ私。ちなみに代官山も踏んだことございませんわよ。用事でもなければ、まず行かない地域です。なのに母と妹は雑誌や何かで仕入れた情報が完全に頭に入ってて、私だけがおのぼり状態でした。というか社会見学状態。いや面白かったですけどね。でももう当分行かないな。


■ 2004.5.2    空いているのは

 地元だけだった……東京のミニシアターは盛況ですね。でも、どうも最近、都内の美術館と似たような客層(どう見ても上映作に全く興味がなさそうな観客が約4割は見受けられる)になっている気が。今日なんか映画はじまって約10分で、前と左右が揃って爆睡しておられました。いびきかかないでくれれば、まあ別にいいんだけど。

 『永遠のモータウン』
 これ、めちゃめちゃイイです。洋楽ナツメロ好きには超おすすめ。60年代・70年代音楽は全然詳しくないんだけど、あの雰囲気というかサウンドが大好きで、シュープリームズとかマーヴィン・ゲイとかちょろっと知っている名前が出てくるだけで心躍らせてました。あとゲストがめちゃくちゃ豪華。チャカ・カーンはともかく、こんなところでミシェル・ンデゲオチェロが聴けるなんて。ファンク・ブラザーズの何が凄いって、やっぱりあのドラムとベースライン。「どんな音痴でもヒットを飛ばせる」ってよくわかる。彼らが運んでってくれるもの。とにかく全編にわたって、分厚い音のソウルが浴びるほど聴けます! 最高!

 『列車に乗った男』
 すみません、目的はジャン・ロシュフォールのみでした。満足です。でも最後、撃たれて地面に横たわったミランが、顔をこちらに向けてゆっくりと微笑んだ、あの顔は美しかった。あのショットを撮っただけでも、いい映画でした。

 ほんでもって覚書。
 『ドラムライン』>すでに上映中。シネクイント。「今時ダサいマーチングバンド」を四年間もやってた人間なら観に行くしかないでしょう。blast!もチケット取らなきゃ。

 『小泉八雲集』 小泉八雲/上田和夫 訳(新潮文庫)読了。


■ 2004.5.1    連休

 意外なことに、映画館が空いてますね。ついたちで1000円デーだから、さぞかし混み混みだろうと思っていたら。みんな遠出しちゃってかえって地元の映画館は空くのかしら。これ幸いと、今年の連休は映画漬けになることに今日思いつきで決定。

 というわけで、『オーシャン・オブ・ファイヤー』観てきました。
 言いたいことはこれだけ。ヒダルゴ、最高!

 で、いろいろ上映予定をチェック。
 『レディー・キラーズ』>5月中旬。地元。コーエン兄弟でトム・ハンクスで音楽が『カルミナ・ブラーナ』……もうギャグでなくて何なのだ。
 『ビッグ・フィッシュ』>5月中旬。地元。あんまり興味なかったんだけど、予告編を見てたら行きたくなってきた。
 『トロイ』は、ムキムキのブラッド・ピットが自分でも意外なくらいお腹いっぱい感があって、それよりは『キング・アーサー』(でしたっけ? うろ憶え。アーサー王の伝説のやつです。)を観に行きたいです。キーラ・ナイトレイ!






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