2004年12月の不定期日記 戻る 
不定期日記

■ 2004.12.29   納

 すごい牡丹雪でしたねえ。それなのに全然積らない雪。今年の〆にはちょうど良かったですが。

 仕事納めでした。納会やって、裏納会(つまり飲み会)やって、すっかり自分が新職場でも飲み要員に成り果てたことを実感しました。明日からは祖母宅および実家を歴訪します。荷造りは明日しよう。明日できることは明日に。<そんな〆でいいのか。

 そんなわけで、今年は本日をもちまして営業終了でございます。私と関わってくださったすべての方々、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。


■ 2004.12.27   積み残し

 あああ今年最後の休日が終わってしまったよ。やっぱり毎年終わらないなー大掃除。正月休みは移動してばかりだから何もできないし。あとはちょこちょこ片付けて、捨てるものは捨てて、ってとこまでですね。

 昨日はOh!水木しげる展に行ってきました。両国の江戸東京博物館。楽しかった〜! 水木しげるって、本当に絵が上手い人なんだと、漫画以外の若い頃に自作した絵本やスケッチを見てて思いました。人生絵巻にしても、下書きなしでさらさら描いたのがわかる。絵柄にしても、あのお馴染の水木しげる調から、貸本劇画調、ファンタジックな絵本画調、手塚治虫ばりのすっきりした漫画調まで変幻自在。これだけ上手くて、どうしてあの絵柄に落ち着いたのか不思議。やっぱり妖怪だから? 境港の水木しげるロード行ってみたいな。

マイペースでのんびりしてるあなたは周りから浮いてしまいそう。流れに身を任せて溶け込んで。
グッズ売場にガチャガチャ式の妖怪おみくじが。
ちっちゃい一反の陶器マスコットがついてきます。

 で今日は『ベルヴィル・ランデブー』を観てきました。
 まーブラックなアニメでした。出てくる人間はことごとくグロテスクなくらい戯画化されているし、建っている家を斜めに押しのけて鉄道の陸橋が走っているパノラマは笑えないし、汚い路地裏のアパートにゴキブリが這う様子なんかリアル過ぎて鳥肌立つくらい。Supersize Me!な自由の女神が出てきたとこなぞ笑いが引き攣りますね。『ハウル』とは違った意味で、ストーリーを追う必要がない映画だと思います。なーに、こんなの全部ナンセンスなんだからって、冒頭の三つ子のレビューのシーン、タップダンサーが自分の靴にばくばく喰われちゃうシーンで言い切られてしまっている。かと思えば、おばあちゃんが孫が連れ去られた巨大な船を追ってボートで海を渡るシーンはとてつもなく美しい。バックに流れる音楽がまた、それまでのがちゃがちゃしたシャンソンや歌謡曲の世界から一転して荘厳なミサ曲で、最高に美しい。マフィアの親玉の車が爆発するシーンはパリの花火みたいで、夢みたいに綺麗だ。音がいいっていうのは皆言っていることで、確かにそうなんだけど、私は主に音が映像のブラックさを緩和している印象を受けました。あとおばあちゃんね。おばあちゃんが素敵。決して手放しで楽しい映画ではないけど、どこかいびつなものほど魅惑的ってことですね。ちなみにコメントを寄せているUSA TODAYの記者さん、ニモなんかと比べなさんな。少なくとも客層が全然違うはずだよ。

 食糧備蓄を減らしているので、食材の組み合わせに困る。アボガドが安かったので、ガーリックエール、オニオンチップ、マヨネーズと醤油で和え物にしてみた。おいしいけど、1個分も食べると鼻血が出そうになる。植物のくせに何故こんなにこってりしてるんだろう。勢い余って2個も使ってしまったから、かなり大量に余ってます。明日パンにでも塗って食べるか。


■ 2004.12.25   ヒマ人ども

 で昨日は飲んでました。その席にいたイギリス人に言わせると、彼らの流儀ではクリスマスは家族で過ごし、新年は恋人と過ごすもんだそうだ。日本と逆なんですね。

 小出しに大掃除第二弾。流しと炊飯器とコンロ周りを磨いて、本の整理と片付け。ウチに必要なのは掃除じゃなくて、整理と粛清だな。とにかく置き場が定まっていないものが多すぎる。パソコンの周りは本とCDの山でしょっちゅう雪崩を起こすし、その山の上にCDウォークマンを置いてCD聴いたりしてるから、巻き添えを食ってウォークマン落下も数知れず。我が家にやってきた電化製品は、とりあえずありとあらゆる耐久テストの試練を受けます。耐衝撃、耐水、耐茶、耐コーヒー、耐酒、連続稼動、劣悪環境での稼動、誤操作、本来用途外の使用、フールプルーフ対策に至るまで、実地に試験され、すべて勝ち抜いた猛者しか我が家では生き残れない。そういうわけで、ついさっきも稼動中に机から落っことして充電池が飛び出したCDウォークマンも、今朝方コーヒーを引っ掛けたPCも、みんな元気です。何気に両方SONYだ。やるなSONY。アメ車じゃこうはいかんよ。

 冷蔵庫の整理を兼ねて、キムチ鍋。半端に余っていた鶏ごぼう出汁に白菜、長葱、舞茸、チンゲン菜、豆腐、手羽元とキムチを突っ込んで煮るのみ。実際はいっぺんに全部は鍋に入らないのでチンゲン菜、豆腐、手羽元は時間差投入。お手軽に美味い。野菜と豆腐だけでおなかいっぱいになってしまったので、手羽元は煮込みにして明日に回そう。ついでにめちゃ美味の汁はうどんにでも使おう。

 『ソラリスの陽のもとに』 スタニスワフ・レム/飯田規和 訳(ハヤカワ文庫)読了。
 新訳が出てるけど、とりあえず旧訳で。「未知のもの」との出会いは、人間に対して、一連の認識的、哲学的、心理的、倫理的性格の問題を提起するに違いない。 と作者自ら書いているけど、それってつまり、人間はどうして『接触』したがるのか、という問題に違いない。どうして人間は他者を他者として認識し、コミュニケートしたがるのか。

人間は、自分の内部の、暗い扉にとざされている秘密の場所の通路や井戸をとことんまで知り尽くしていないのに、他の世界、他の文明を知ろうとして遠い惑星へ出かけて行く。

 レムが東欧の作家だなあと思うのは、こういうくだり。日本人にはこういう感覚、すっと出てこないと思う。

地球にはいれるのは人間だけである。人間とはその人間のもつ身分証明書である。

 映画は見てないけど、すごく見てみたい。

※訂正。レムはポーランドの作家でした。ポーランドは東欧とは言わないっすよね。なんでチェコだと思い込んでたんだろう……。


■ 2004.12.23   ブラス

 久々に聴く分厚い音圧はよいですねえ。チューバが4本並ぶなんてうっとりですよ。

 帰りに『ハウルの動く城』観てきました。
 カルシファーと城萌え! ハウルなんかメじゃないよ! あの城が欲しい! 乗ってみたい! 住んでみたい! なんかマズいことがあったらアレでがちゃんこがちゃんこ逃げてみたい! 動力は君だ。車掌は僕だ。楽しすぎる! 頭のなかがそれでいっぱいだったのでストーリーやなんかにつっこみ入れるどころじゃありませんでした。ハウルの声はうっかりエンドロールに名前が出るまで忘れていたんだけど(木村拓哉の声なんて声だけ聞いてわかるほど聞き込んでないもんでね)、ナルシスティックなところがあのキャラにはぴったりだったのでは。

 で次回上映情報。泣く子も笑う『カンフー・ハッスル』。そりゃ観に行くでしょ!


■ 2004.12.22   ひと息

 やっと締め切り地獄が小休止。この時期の中日の休みはだるいね。仕事も忙しいから休みの分ノルマが溜まるし、家にいたらいたで年末までにやることが山積みだし。とか言いつつ、明日は先輩の演奏会のお手伝いに行きます。ブラスの演奏会はひさびさだからちょっと楽しみだ。

 秋刀魚が安かったので、味噌煮にしました。煮込むときに一緒に長葱を入れて、できあがるちょっと前にこれも安かったチンゲン菜を投入。なくなりかけていた味噌に干からびかけのもろみを足して、ゆずぽんをちょっと入れて煮込む。レーベンブロイを引っ掛けながら美味そうな湯気を立てる鍋を覗き込む至福。冷蔵庫の整理も兼ねられて良いです。これで夏以来のもろみと2年越しくらいの味噌を使い切った。秋刀魚は脂っこいので味噌と合いますね。めちゃ美味。ビールが進む! 今せっかく御飯を炊いているのに、2缶目が飲みたくて仕方ない。一応、普段家で飲むのは一日1缶に決めているのですよ。余程のことがない限りね。


■ 2004.12.21   反省

 先日はオケの忘年会だったんですが、そこで前回の演奏会の反省ってな話になり、えらく評判の悪かったモーツァルトについて「チャイコフスキーの39番?」なんてコメントが飛び出したのがおかしかった。そうだよなー。うちのオケって何でもチャイコフスキーになるんだよなー。弦はごりごり鳴るし、管もバリバリ鳴るし。基本的にやかましい。特に管には甘いオケだ。技術的にじゃなくてバランス的に。音量落とせなんて滅多に言われない。逆にもっと出せって言われる。世の中のオケの管楽器は皆ピアニシモに苦しんでいるというのに、幸せな話ではある。ただしその分、体力勝負ですけど。だからチャイコフスキーなのか。そうか。

 『クロイツェル・ソナタ 悪魔』 トルストイ/原卓也 訳(新潮文庫)読了。
 生れたときから特権を行使できる貴族階級の人に何があったらここまで極論に走れるのかすごく興味ある。ヘンリー・ミラーとか安部公房とかはどう思うかな、こういう思想。鼻で笑うかな。


■ 2004.12.19   割り算

 九人で一升瓶二本。単純割り算で一人二合強か。そう考えると大したことないな。いや、そうか?
 というわけで、闇忘年会も終了。ふう、もうこれで今年に思い残すことはありません。大掃除? なんですかそれ。

 挽肉と豆のカレー。玉葱とセロリと挽肉をカレーパウダーで炒め、酒と水を足してじゃがいもを入れて煮こんだ後、ストックしてあった下茹で済みの大福豆投入。カレーのルウは定量の半分程度にして、そのかわり牛乳とヌックナムを入れてみた。豆を入れて煮込むとすごいとろみがつきますね。仕上がり間際に入れるくらいでよかったかも。カレー風ポークビーンズって感じだ。暖めなおしたら、えらく鍋底に焦げ付いてしまった。最近うちの電気コンロ、弱火に設定しても弱火にならないような気がするのだが、気のせいかな……。


■ 2004.12.17   やれやれ

 やっと終わったぜ今週。締め切り四連発の集中弾雨の中、裏忘年会を完遂。達成感でいっぱいです。というわけで豊潤で乾杯。<まだ飲むか。

 『バーナム博物館』 スティーブン・ミルハウザー/柴田元幸 訳(白水Uブックス)読了。
 壺中天のような短編集。ここに収録された作品群にはことごとく、わかりやすいオチはない。はじまりも終わりもなく、ただそこに切り取られた世界の一片がぽつんとある。小さな一片であっても、それは世界なのだ。「センチメンタリズムのないブラッドベリ」という評をどこかで見たけど、半分納得。半分はそうかなあ、という気分。ブラッドベリとの最大の違いは、人間臭のなさだ。登場人物は皆ぜんまい仕掛けの人形のようで、小説の中の世界は箱庭かからくり箱のよう。それがこの小説世界の妙に乾いた手触りの原因だと思う。オチがないので、面白おかしく読める類の小説ではない。切り取られた世界が気に入らなければ、何が楽しいのかさっぱり、ってな作風だと思う。私も正直『クラシック・コミックス #1』は全然面白くなかったし。「それがどうした」という、小説の感想として最も口にしてはいけない台詞が頭をぐるぐるしてしまったよ。でもイヤならすっ飛ばしてさっさと別世界に行けるのが小説のいいところ。現実世界はそうはいかないっすからね。個人的には『アリスは落ちながら』、『青いカーテンの向こうで』、『セピア色の絵葉書』、『雨』が好きです。この人の雨のイメージは鮮烈だ。何もかもが溶けはじめる。でも引用するなら、この一節でしょう。

一瞬のあいだ、町は空っぽになる。皆の集合的関心が、バーナム博物館の陳列物に向けられることによって、どの部屋もいわば高められた細部で膨れあがり、外の道路や建物はその輪郭も曖昧となり、街角は溶けて消えはじめるだろう。ゴミバケツの蓋が風に吹かれて、見る者もないまま、世界の果てへ向かって静かに転がってゆくだろう。 (『バーナム博物館』)


■ 2004.12.15   メンテナンス

 というわけで、TOPに告知しましたが、20日は全面的にサーバが落ちるらしいのでご注意ください。突然コンテンツが消えてても夜逃げしたわけじゃありません。こういう作業がとても面倒で気を遣うものだと知っているので、影ながらエールを送ります。がんばれ鯖缶。

 晩御飯に昨日の豚角煮と、白菜と卵入りのお粥、明太茶漬けかけ。豚角煮は多分一般的な基準からすれば味が薄いほうだと思うけど、私はこれくらいでいいや。世の中のとろりとした角煮は片栗粉入れてたんですね。あんまりこってりしたのも苦手なので、私はシンプルな醤油煮で満足です。


■ 2004.12.14   深夜料理

 年初に地獄を見ることが決定しました。糞××、覚えてろ。

 気を落ち着けて、角煮おでんでもしようかと思ったけど、精神的血圧が上がっているせいで塩分が足りないのか、妙に醤油味が恋しくて普通に豚角煮することにしました。そもそも私、角煮は初挑戦だし。それでいきなり応用(おでん)からってのは無謀ですね。つーわけで、家に余っている(余っている?)焼酎を鍋にどぼどぼ注ぎ、セロリと生姜のみじん切りと一緒に豚バラを茹でる。アルコールが飛ぶまでは、ものすごい焼酎の香りが充満する。さすがの私も息を吸ってるだけで酔いそうだ。ヘンな薬やらなくても気持ち良く別世界に行って来れそう。でも今日は疲れててグッドトリップじゃないな。ふらふらしながら灰汁を取りつつ40分ほど茹でたところで、鍋を替えるのが面倒になって、そのままみりん少々と醤油投入。20分くらいで懐かしい醤油の香りがしてきた。ああよかった。あんなトリップしそうな焼酎臭そのまんまだったらどうしようかと思った。とりあえずあとしばらく煮たら鍋止めして明日まで置いておこう。明日が楽しみ。


■ 2004.12.12   マチネ

 『魔笛』を観てきました。
 ポーランド国立ワルシャワ歌劇場オペラ。東京文化会館。粗筋うろ覚えの予習ゼロ状態で行ったけど、楽しかった! オケも歌手もさすがに上手い。パミーナ役のソプラノさんがとてつもなくいい声でした。どんなピアニシモでも客席の隅々まで聞こえる。パパゲーノ役とザラストロ役のバリトン二人も素晴らしい声量。タミーノ役のテノールが最初アレアレ〜ってくらい声が出なくて、オケにも三人の侍女にも負け放題、かき消され放題。王子どうした! と思っていたら二幕から尻上がりに良くなっていった。王子復活! よかったよかった。もともとちょっと地味めの声質みたいで、パミーナとの二重唱になったりすると華やかさで完全に彼女に圧倒されてしまっているんだけど、その分二重唱、三重唱やコーラスになったときのハーモニーがすごくキレイ。夜の女王は急な代役だったせいか、イマイチ。ニ幕復讐のアリアが苦しそうだったよ。全体にハーモニーが綺麗なオペラでした。よくソリストの主張が強すぎて全然コーラスが合ってない舞台があったりするけど(個人的に、カルメンとホセなんか綺麗にハモってる演奏を聞いたことがない。あれは二人ともそういうキャラだからいいような気もするけど)、そういう聞きづらさは皆無。ビブラートも控えめ、ストレートで伸びやかな歌い方の歌手さんばかりでした。モーツァルトってつくづく歌手と楽器を徹底的に同列に扱う作曲家ですね。歌の部分はほとんど歌詞なんかに意味はないと思う。ソプラノのコロラトゥーラは独奏楽器のカデンツァみたいだし、ソロ楽器にもまるでアリアを歌うようなソロが回ってきたりする。オケも歌手も後になればなるほど、どんどん調子上がっていくのがわかるのがライブの面白いところ。演出も結構面白くて、オペラの演技の部分をぎりぎりまで削ぎ落とした、パントマイムのようなコミカルな舞台。ちょっとパラパラ入ったようなお馬鹿な動きがあったりしてかなり可愛い。多分、モーツァルトがフリーメーソンの思想を下敷きにしたのを象徴的に現している部分がいっぱいあるんだろうけど、不勉強なのでそこらへんはさっぱりでした。ま、当時の貴族だってそんなこと全然わからずに、コメディだと思って観てたに違いないさと勝手に自己正当化。

 劇場でもらったチラシに、再来年に来日するゲルギエフ&マリインスキー歌劇場のワーグナーチクルスがあって、ちょっと心惹かれたけど、ワーグナーだからなー。1公演だけでも5時間以上。寝ないで観る自信が全くない。


■ 2004.12.11   走る月

 棒茄子が出ました。わーい。これで年が越せます。年明けに2発も旅行を入れてしまった上、正月には実家と祖母宅を巡回することになり、すっからかんになっていたのでした。年内は年内でまだ忘年会の嵐だしね。今年は家に居つかない正月になりそうで、食糧備蓄はしなくていいのが救いです。逆に今のうちにストックを減らしておいたほうがいいな。

 練習。今日はなんだか楽だと思っていたら、チェロがほぼフルメンバー出席していたからだった。今までしんどかったのって、あいつらのパートの裏吹きのはずが裏じゃなくなってたからだったのか。これでコントラバスも来てくれればもっと楽になるに違いない。でも2曲トップはやっぱりしんどいなー。グリーグのピアノコンチェルトは代弾きのピアノの人とどんどん合うようになってきて、すごく楽しい。間近で上手い人の演奏を聞けるっていいね。聞きすぎて自分が入らなきゃいけないとこを落ちたりしますけど。(今日それで合奏を止めたのは私です……)

 ブランチはパンとほうれん草豚肉炒め、おやつに肉まん、晩は白菜入りお粥、梅ちりめん入り。ここ数日の不摂生を反省して、とってつけたように健康的。


■ 2004.12.10   復活

 あー死ぬかと思った。寝不足と二日酔いと月一の苦行の三重苦でした。全くの自業自得ですね。海よりも深く反省しました。……毎回のことですけど。

 しかしこんなしょっぱなから飛ばして(しかもずっこけて)どうするんだ私。まだあとぷち忘年会も裏忘年会も闇忘年会もあるのに。


■ 2004.12.9    自分史上最悪の

 二日酔い中。


■ 2004.12.7    トーストは

 バターを塗った面が必ず下に落ちるって言いますけど、私の場合コレです。コンロの掃除をした直後に限って噴きこぼす。

 バジルチキンの素をサーモンソテーに使ってみたらかなり美味かった。バルサミコ酢をたらーり。至福です。ビール!と叫びそうになったけど、明日飲み会だから思いとどまりました。あと一袋余っているから、今度は豚肉のソテーでやってみよう。

 スーパーで何気なく買ったえいこく屋のフレーバーティーがすごくおいしくて、惜しみ惜しみ飲んでいたんだけど、今日ついになくなってしまった。補充あるのみと思って調べたら、えいこく屋って実家の超地元でした。今日まで知らなかったよ。今度帰省したときに買い付けに行きます。

 それにしてもなんだこの切羽詰りよう。先週サボリ過ぎたか。仕方ないのでお持ち帰りの仕事します。


■ 2004.12.5    プレ大掃除

 台所と風呂場の配管の掃除をしました。どうせ年の瀬にもう一回やるだろうけど、一番時間がかかるところの負荷をある程度軽減しておいたほうがいいかと思って。ついでに今まで見て見ぬ振りをしていたデスク下の床に掃除機かけてフローリングの水拭きしました。これで今日一日の勤勉さを使い果たしたので、あとはだらだらします。

 小松菜とチンゲン菜とベーコンの塩炒め。味つけに塩しか使ってないのにめちゃ美味い。あーこれで小松菜がなくなってしまった。また安売りしないかなー。先日開封した林檎ジャムは見かけによらず激甘でトーストにはつらいので、ヨーグルト専用になりました。ちなみにプレーンヨーグルトって賞味期限切れてからどれくらいまでOKだと思いますか? とりあえずこれ5日経ってるんですけど。もう食べちゃったんで遅いんですが。

 私はデパートでは一日潰せないけど、大きいスーパーには一日いても飽きません。たまに行くと物珍しくてとても楽しい。で、いろいろ冷やかしながら買い物して、レジに持っていったら3000円超えててびっくりした。おかしいな、不必要なものは買ってないはずなのに。あ、いや、これか。チルドビール豊潤とホワイトエールと銀河高原白ビール……。


■ 2004.12.4    青菜週間

 昨日は職場の忘年会でした。職場全体での忘年会って実ははじめてだ。前は有志でしかやったことなかったし、それも30とか31日まで普通に仕事した後に夜中10時くらいから晩飯の延長のように開始、気心の知れた人たちだけでしみじみこのスケジュールを引いた上司を罵倒するって感じのしか経験なかったもので。殺伐とはしているけど気楽で楽しかったもんですが。大勢での会食はやっぱり苦手だな。例によって二次会がメインです。しかし、どう見てもオールナイトにしか収束しそうにない面子だったので、ヘタレ呼ばわりされながらも終電で帰りました。今日練習だし。さすがにそろそろ切羽詰ってきてますし。

 小松菜とチンゲン菜と鶏もも肉のオイスターソース炒め。すかさずガーリックエールとオニオンチップを活用。青菜にオイスターソースって合いますね。でもソース入れる前のシンプルな塩炒め状態でも十分美味かった。空芯菜ってこの辺売ってないよなー。青菜炒めにすると最高に美味いと思うんだけど。白菜も1/4把70円で買えたので(安いのかどうかは微妙だけど今年はこれが底値)、今度チゲ鍋しよう。今夜は残りのもも肉でブラックペッパーおでんの予定。

 じゃ練習行ってきます。

 帰ってきました。予定通りブラックペッパーおでん。大根と鶏もも肉と蒟蒻とはんぺん。味つけは塩味の寄せ鍋つゆのみにしました。まだかなり薄味な段階で試食してみましたが、胡椒が香ばしくて美味い。柚子胡椒もつけてみたけどこれも美味い。きっと正統派に七味を振っても美味いに違いない。トッピングで遊ぶときはこれくらいシンプルで薄味なほうがいいですね。もみじおろしもやってみたい。カールスバーグをお供に。<休肝日はどうした。


■ 2004.12.2    値下げ

 で、いまだに督促が来ないN○T(てか滞納するな)、基本料値下げの案内が来ました。基本料自体は50円しか下がらないけど、プッシュ回線料がなくなるのはでかい。440円ダウン。薄い文庫本が1冊買える。驚いたのが、局の加入数によって基本料が違うこと。加入数が少ない方が基本料が安いなんて知らなかった! こんなの聞いたら都市に住むのが馬鹿らしくなってくる。大体、大都市ほど税金だって高いんだし。(※) 本気で神奈川県脱出計画立てようかな。

 (※)訂正。今年の税法改正で全国一律になったんですね。……高いほうに。

 『象られた力』 飛浩隆(ハヤカワ文庫)読了。
 この人すっげえです。日本のSF作家の作品でこんなに面白くてインパクトが強かったのは、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』以来だ。ジャンルとしては間違いなくSFなんでしょうが、この人の小説って結構怖い。『デュオ』なんてそこらのホラーよりずっと怖いくらいだ。ちょっと耽美めの世界観は好き嫌いが分かれそうだけど、ひやりとしながらもついつい引き込まれてしまう。あとこれも好き嫌いが分かれそうなのは、触感の描写が結構生々しいこと。怖いのはこのせいだ。ロマン方面に甘く流れることがあっても触覚的には乾いた世界がほとんどのSFでは、この感触は異色かも。ちょっと津原泰水に通じるものを感じる。

情動は人間が進化の過程で環境に最適化するために作り上げたツール、機械的な仕組みだといえる。人間の内部にセットされたそのツールを、外部から呼び出したり制御したりするコマンド、それを言語の組み合わせで開発しようというのが詩や演劇や小説といった文学システムだったわけだが…(後略)(『象られた力』)

 こういうこと書けるって凄いね。


■ 2004.12.1    地方税

 の納付期限を完全に一ヶ月勘違いしていて、今日ぎりぎり払い込めばいいやと思っていたら督促状が届いていた。先月18日付けで作成されてる。N○Tより迅速な督促ってどういうこと?! こんなところばっかり仕事が早いんだから。無性に反感を覚えつつもコンビニで払ってきましたが……この金額、釈然としない。不当に高い気がするのは県や市からどんな恩恵を受けているのかさっぱりぴんと来ないからだ。しばらく真剣に考えてみたけど、ごみ収集と図書館くらいしか思いつかない。でも図書館は不要な本をかなり寄付しているから、こちらが貢献しているくらいだ。その他公的施設はほとんど使ったことがない。社会全体の仕組みと治安のためと思っても、収入に対する支出の割合が納得できん。だってこれ以外に国税も払っているのよ? 扶養控除もないしシルバーパスもないし、なんだか独身者と若年層に厳しい世の中だよなー。今さらだけど。税金が安い国に亡命したいです。ってことはカナダは論外か。(こだわっているらしい……移民政策が整っていて住みやすいようですよ)

 つくづく思ったけど、給料天引きってダメですね。いくら支払っているのか給与明細の数字見るだけじゃ実感湧かない。会社員も皆、天引きを全部やめて、面倒でも自分で申告して払ったほうがいいと思う。そしたら絶対皆、政治に興味ないなんて言わないと思うな。投票率も絶対上がると思う。投票率の低さを嘆くなら、これくらいのことしたらどうかいね。

 スーパーに行ったら青物が安かったのでしこたま買ってきました。晩御飯は青物野菜たっぷりのスープ。小松菜、長葱、セロリ、ベーコン、豆腐、マカロニ。笊いっぱいの野菜も火を通すと嵩が減るので沢山食べられて良し。何だか久しぶりに葉っぱものを食べた気がしますよ。小松菜がこんなに美味く感じたのははじめてかも。






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