2005年7月の不定期日記 戻る 
不定期日記

■ 2005.7.30   オペラの日

 職場の同志Aさんと二期会のオペラ見物に。マチネだったのでAさんオススメのフレンチでゆっくりお昼してから新国立劇場。演目は『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』。あは。マニアック(笑)

 『フィレンツェの悲劇』はオスカー・ワイルド脚本、ツェムリンスキー作曲の一幕物。本当にマイナーなオペラらしく(私は存在自体、今回はじめて知った)、Aさん曰く予習資料を探しても何も出てこなかったそう。面白いのが、今回の演出がオーストリアから招聘した女性演出家なんですが、チケットを申し込んだAさんのところに当日一週間前くらいに「今回の舞台には倒錯的な性表現が含まれますが、演出の一環ですのでご理解の上ご鑑賞ください」なる趣旨の葉書がやってきたこと。事前にこんなお断り書きしなきゃいけないくらいの過激な演出ってどんなよー! とAさんと二人、大盛り上がりしていたのですが、結論から言えば、そこまで主催者側が気を回さなきゃいけないほどのエロさじゃないと思いました。主人公シモーネとその妻とその愛人グイードの三角関係をSMプレイに変換した演出だったんですが、でもマジメなオペラファンはボンテージスーツのソプラノ歌手が出てきた時点で目を剥くかしら。現代的な演出と対照的に音楽は至極正統派。マーラーの弟子でシェーンベルクの先輩っていうから、もっと前衛的なのかと思ったけど、マーラーをさらに古典的にした感じ。ただ、舞台としては3人の登場人物がほぼ切れ目なしに歌い続け、コレ、という覚えやすいメロディーがあるわけではないので、メジャーになりにくい作品だろうなあと思いました。

 うってかわって『ジャンニ・スキッキ』は遺産と遺言状をめぐるブラックなドタバタコメディで、これまた一幕物。話の内容自体は結構ブラックなんですが、衣装も演技も、もう吉本新喜劇の世界。コミカルでめっちゃ楽しい。細かい小道具なんかも凝ってて、オペラグラスでかぶりつきでした。ヒロインのラウレッタ役のソプラノ嬢とその恋人リヌッチオ役のテノール氏が抜群の声の通りで素晴らしい。その他も要所要所で拍手が飛ぶような名演続出で大変楽しめました。

 ああー、モネ劇場の『ドン・ジョヴァンニ』観に行きたいけどチケットがたけーよ(涙)


■ 2005.7.29   なんとなく

 無気力になっていたのは仕事が忙しかったからかなあと思っていたけど、何のことはない、夏バテでした。水分の取り過ぎは良くないと思いつつ、ボルビックの2Lペットボトルをラッパ飲みしてます。人には見せられない姿だな。ここで日記に書いちゃってますけど。

 福田恒存『私の幸福論』を読んでて、これは十代後半から二十代初めに読んでたらそう感銘も受けなかっただろう(説教系・癒し系文章をとにかく毛嫌いしていた)けど、今読むとかなり癒されますね。ぎりぎりまで綺麗事を排した理想論だと思いました。

 ついでにそこらに転がっていたJoseph Heller "No laughing matter"(邦題:笑いごとじゃない/絶版)をぱらぱら読んでたんだけど、これ無茶苦茶面白い。邦訳が欲しいけど、古本屋でも見たことないなあ。

 そして『夜の女王』は1ページも進まず。結構面白く読んでるんだけど、ちょくちょく小休止が必要な類の本です。


■ 2005.7.25   忘れ物

 小学生の頃から忘れ物が多かった私ですが、今日のはちょっと……。

 化粧するのを忘れました。
 時間がなかったとかそういうことではなく(むしろいつもより余裕があって鞄の中身を整理したりしてた)、本当にナチュラルに忘れてました。家を出て通りで直射日光に当たったとき、アレなんか忘れてる、と。さすがにこれは終わってると自分でも思いました。反省。でも誰にも何も突っ込まれなかったということは、やってもやらなくても………いやいやいや、こういう姿勢が良くないのですね。反省。

 杉浦日向子逝去。会社にいるときにメールで教えてもらって、ニュースを見たら下咽喉がんだったそうです。すごいショックです。まだ若いのに。もうあの飄々とした絵が見られないのかと思うと、とても寂しい。40歳で隠居する、という人生の選択肢を教えてもらった私の心の師匠(勝手に)です。合掌。


■ 2005.7.24   嵐の前の

 休日。明けて月曜に修羅場が決定している週末ってマンデーブルーに拍車がかかる。

 今日の『夜の女王』……って書くとなんだか怪しいですか。
 ワイオミング・ノットのキャラが未だによく掴めない。人物のタイプとして掴みどころがないんですよね。なんだかロボットを見ている気分です。まだマイク/ミシェルのほうが人間らしい感じがする。それにしてもよくストリチナヤをがぶ飲みしながら議論できるなあ。レボリューションの訳語に「革命」を当てるから違和感があるんだろうな。「革命記念日」も「バスチーユ・デイ」の訳語だと知ってしまうとなんだか突然違和感あるけど、翻訳である以上、仕方ありませんな。

 シューマンの交響曲は旋律が好きだから譜面が面白くなくても楽しい、というのは撤回します。今日たまたま他楽団で交響曲三番「ライン」の合奏練習を聞く機会があったんですが、いやあこの譜面、面白くないどころじゃないですね。ロングトーンかってくらい、最初っから最後まで吹きっぱなし。合奏に参加せずに聴いてた私は確かに楽しいんですけど、演奏者に楽しむ余裕はなさそうだ。あー聴く立場でよかった。あと、シューマンはやっぱり和音が難しいですね。バランスが取りにくそうでした。ワーグナーの和音もイヤラシイなと思っていたけど、シューマンも大概ハマりにくい。でも好きだなー。この恥ずかしいくらいのロマン派っぷり。

 今日のアイス。ハーゲンダッツのカベルネ・ソーヴィニヨンソルベ。カベルネって言うとやっぱりワインを連想する。というわけで甘さ控えめ赤ワインっぽい渋みを予想していたんですが、これがかなり濃厚な正統派ぶどうのソルベ。これはビスケットか何かを添えて食べるのが良いです。ソルベで鼻血出るかと思っちゃったよ。


■ 2005.7.23   疲

 おいちゃん、つかれちゃったよう。

 前工程が大幅に遅れた案件が3件、面倒くさいクライアントの対応が1件、退職する先輩の遺産が1件、計画性のなさでつい溜めてしまっていた1件……がまとめて今週襲い掛かってきました。約20%は自業自得だと認めよう。しかし翻訳が一週間遅れるってどういうことだよおい。

 そんな中、幹事任務を遂行。その翌日(つまり昨日)は別の飲み会。私、ドタキャンできない体質でして。クライアント絡みの打ち合わせとかならともかく、純粋に内勤100%、自分の進み具合がすべての仕事で、仕事のせいで宴会をドタキャンするって、すごくみっともなくないか、と。で、仕事が溜まっているのはわかっていたけど、土曜出勤すれば何とかなる、という目算だったのですが……。

 帰りの電車を乗り間違えて千駄ヶ谷行きました!(てへ) 大体どうして山手線と中央線が同じホームなんだ、酔っ払いにそんな判別つくわけないじゃないですか。しかもあんな時間まで快速が動いてるなんて中央線ナマイキ!(逆ギレ) この一件で乗れるはずだった終電に乗り遅れ、久しぶりにタク帰り。私、こういうタク帰り多いよな。普通なら乗れた終電をボンミスで逃すパターン。んで今日起きたら14時なわけですよ。今から出勤しても何もできん。

 出勤していた同僚から「今日来るんじゃなかったっけ?」とメールが入って、「ごめん明日出る」と返したけど、よく考えたら明日は明日で別の用事があったんだった。(もう泥沼) そうこうしているうちに地震が来て、今からでもちょっと出勤しておこうかという気力も完全に萎え、今に至ります。なんかアホって連鎖する……。

 嗚呼スケジュール管理! 秘書か副官が欲しいです。<この程度のスケジュールで何を言うか。


■ 2005.7.19   で、

 ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』をちんたら読んでいるんですが、組織の最小構成単位は3である、というくだりに、へえ…と思った。確かにそうかも。1人では組織にならないし、2人では関係が濃密になりすぎる。個は個のままパワーバランスを取りつつ統率されている集団が組織だとすれば、簡単に依存関係や共生関係になってしまう2という単位は組織になりにくい。4人では分裂しやすい。分裂しにくく、かつ互いに依存もしにくい3という数は絶妙ですね。三つ巴とか三すくみとか言うのもなるほどという感じ。

 でもって、これはどうも革命というか独立闘争の話なんですが、独立闘争を革命って言うの、なんか違和感あるなあ。「革命」は単なる支配権の交代で、「独立」は剥奪されていた(もしくは存在しなかった)主権を獲得することだと思うので(厳密には違うかもしれんが、私の感覚としてはこう)、革命したけど独立してないって事態もあるわけだよね。そういう意味では、アッテンボローは「革命戦争の回想録」じゃなくて「独立戦争の回想録」にしたほうが良かったと思うんだけど…ってどこからどう銀英方面に脱線してるんだか。


■ 2005.7.18   手帳

 に書かずに覚えていられるくらいでないとスケジュール管理できない私には、3日連続で予定が入るともうキャパ限界値です。

 金曜。「引継ぎ」(何の)で職場の先輩に焼酎&ラーメン屋に連れて行ってもらいました。ていうかラーメン屋? ほんとにラーメン屋? かなり秀逸なセレクトの焼酎が多種類飲めるのはいいとして、ソファー席にチャイナドレスのキレイなお姉さんが焼酎持ってきてくれるんですけど。いえ焼酎もシメのラーメンもむっちゃ美味しかったですが。先輩が店長と顔見知りだったんですが、私みたいなの連れて行ってよかったのかなあ。出すのはあくまで真っ当な焼酎と軽いつまみとラーメン(これがメイン。本当に美味い)なんですが、お店のコンセプトが「男の隠れ家」なんですよね。私が店長でも「女連れてきやがって」と思うぞきっと。でもこういう店、嫌いじゃなかったり。某アンミラ(全然伏字になってない)なんかよりチャイナのお姉さんのほうが好きよ。

 土曜。歯医者に行った後、オケの練習。選曲の希望が一つ叶いそうなのは嬉しいんだが、代わりに一つ鬼門が。何ー、くるみ割り人形だとー! 本番当日がクリスマスだからって安易過ぎるぞコラー! 管楽器連で断固として阻止ー……と思っていたら、クラとトロンボーンは「僕らは結構楽しいから別にいいんだけど」とか日和りはじめるし、キーパートのフルートも「今回はメンバー的に最強の布陣が敷けるから問題ナシ」とか言う。とりあえず怒濤の初見大会でわかったことは、チャイコフスキーはやっぱり人非人だってことです。それその音、確かに音域表には書いてありますがね、到底聞ける音じゃありませんよ。もうそんな高音域、音程もよくわかんないし。<最低

 日曜。別の練習。今別の団体にもちょっと顔出してまして、でも演奏会の日程が重なりそうで、多分こっちはゴメンナサイすると思う。ドヴォルザークの8番ってどうもそそられない。しんどい割には報われなくて、その分、他の旋律が自パートを度外視してもうっとり聞き惚れられるくらい魅力的かっていうと、私にとってはそうでもないってのがどうもねえ。そういう意味では、シューマンの交響曲は管楽器にはボロクソに人気がないですが、私はそこかしこの旋律が好きだから、譜面がどんなに面白くなくても私(ひとりだけ)は楽しいのだ。それに私今、Sさんに送っていただいた布施明全曲集にハマっちゃってドヴォルザークどころじゃないです。ご本家のマイ・ウェイはやっぱりいいねえ。

 同日の日曜、夕方から職場の方のお家にお邪魔して国際花火の見物。実は横浜の花火をちゃんと見たのは初めてです。前職のとき残業してて会社のビルから見たことはありますが。そもそも人ごみが嫌いなので、夕方くらいから阿鼻叫喚地帯になっている横浜駅あたりを見ているだけで近づく気にもならないんですが、今回はその方のお宅の屋上からビール片手に快適に見物できました。暑くもなく適度に風もあって快適な花火日和。どうもありがとうございました〜

 そゆわけで、ちょっと虚脱状態の三連休の最終日。起きたの13時だし、このままダラダラして終わるんだろうなー。


■ 2005.7.16   新人

 ミスドのコーヒーは薄くてコーヒーとは認定できないのですが、氷コーヒーは好きだったりする。でも普通のアイスコーヒーは嫌いという我儘者です。

 店で頼むと牛乳を足せない(氷コーヒーが余るのだ)のでいつもお持ち帰り用のを買って帰るのですが、お店の兄ちゃん、レジを打つ前から冷凍庫から出してくるのはやめて頂戴。どうやら新人君だったらしく、たどたどしくレジを打ち、一緒に買ったドーナツに紙ナプキンを同梱するのを忘れ、さらに肝心の氷コーヒーを袋に入れるのを忘れ、というお約束っぷり。見かねて隣のレジを打ってたベテランのお姉さんが助っ人にやってきました。別に怒りゃしないから、次回までに成長していることを期待しているよ。

 次に寄ったクリーニング屋さん、これまたいつものマダムの姿が見えない。代わりにいるのが旦那様らしきムッシュー。前にいたお客さんの品物を包んでいる手つきからも、これまた店番業務に関しては新人であることが窺い知れる。私の番になって預かり票を手渡すと、そのまま店の奥に引っ込んだまま出てこない。確かに結構な大量発注をしていたのですが、どうやら品物を探すのに四苦八苦している模様。さすがにアイスが心配になってきて、一旦家に帰って冷凍庫に放り込んでから戻ってみると、まだ懸命の捜索活動中だった。結局二人がかりで預かり票と品物の番号を照合し、どうしても一つ品物が見つからないと言うので「次回でいいです」ということにして帰ってきました。次回マダムに探してもらおう。

 こういうの、当たり日って言いますかね(笑)


■ 2005.7.13   旅行中

 に読んでた本。

 『グッドラック 戦闘妖精・雪風』 神林長平(ハヤカワ文庫)(7/8)
 今回の主人公は一皮剥けた深井零ではなく、哲学的でさえあるブッカー少佐でもなく、鋼のように強靭なクーリィ准将だと思いました。何故だか往時のサッチャー英国首相のイメージが重なる。

 『よるねこ』 姫野カオルコ(集英社文庫)(7/10)
 この人、現代の作家に稀な凄腕技巧派だと思うのですがいかがでしょう。ナチュラルメイクのほうが満艦飾よりずっと技術が必要なのだ。表題作『よるねこ』には脱帽。でも私が好きなのは『ひと呼んでミツコ』に通じる『心霊術師』みたいな作品。やさしいような意地悪なような作風。

 いまはハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』を読み中。ソ連だ! 懐かしい!


■ 2005.7.11   梅雨前線と一緒

 最初にご注意。長いです。

 8日金曜から10日日曜まで広島に行ってきました。前々から方々で叫んでいた船萌え&瀬戸内萌えを発散するのが目的。あまりに特殊すぎるコンセプトなので一人で計画していたのですが、Sさんがご連絡をくださり、棚からボタ餅のようにナビしていただけることに! もうこれ以上お世話になれないってくらいお世話になりました。本当にどうもありがとうございました。この御恩は必ずや。いくらでも機織はいたしますが製造工程は覗かないでくださいまし(笑)

 というわけで一日目は羽田発の始発で広島へ。広島空港の位置をあまり把握しないままだった私は安直に空港から広島に出ようと思っていたんですが、リムジンバスのところで呉直行便があることに気づき(この時点で呉のほうが近いと気づいた)、早速いきあたりばったりモードに入って呉に出ることに。それでも所要時間1.5時間。……えらいところにあります広島空港。

 結局呉に着いたのが昼頃。この日は今回の旅唯一のカンカン照りの日。大和ミュージアムは呉駅からすぐ。歩道橋が通じていて迷わないようになってます。私が入った頃はそんなに混んでいなかったけど、昼過ぎからどんどん混みはじめ、6月からは19時まで開館しているそうだから人気なんですね。出かける前に知り合いに「話題の大和ミュージアムに行って来るよ」と言ったら「話題なのってマニアの間だけじゃないの」って小馬鹿にしたように言われたけど、そんなことないぞきっと。でもやっぱり圧倒的に男性が多かった気はするな……。館内入ってすぐに目に飛び込むのが10分の1戦艦大和。確かにこれは迫力。他にも潜航艇だとか零戦だとかが展示してあって、気づいたらアホほど写真を撮っている自分。こんなに戦艦やら戦闘機やらに嬉しくなる体質だったなんて、ここにきてはじめて知りました。

 目玉はこういう大型展示なんでしょうが、普通の展示もとても丁寧で面白い。日露戦争から太平洋戦争終結までの流れを非常に丁寧に説明してくれていて、モノ知らずのイマドキの若いの(かろうじて)には大変お勉強になります。戦艦大和って本当に当時の技術力の結晶だったんですね。つまり当時の日本は技術的には世界トップレベルにいて、でも政治と外交と国全体の教育レベルがお話にならなかったってことなんだろうな。神風特攻隊に当時の欧米が感じた恐怖は、きっと今アルカイダの自爆テロに感じる恐怖に似ているような気がする。乗員の生還を前提としない兵器を考案して、晴れやかにそれに乗って出撃してしまう士官の遺書からは、当時のある程度戦況が見えていた人の絶望感をひしひしと感じます。

 せっかくなので撮ってきた写真もUPしたいんですけど、今日職場に持っていってレポを約束していた同僚に見せていたら、あれよあれよの間に同好の士が結集してきて(ていうかウチの職場そんなにいたんだ大和ファンが…)、彼らの間を回覧中なのです。戻ってき次第ということで。

晩御飯はホテル近くのオムライス屋さん。ベーコンとほうれん草のトマトソース。分厚いベーコンが美味い。それにすごいボリューム。あといろんな種類のビールがどれでも1瓶500円。私はバス・ペールエールにしました。

 二日目。Sさんと一日デート。<違うから。
 朝早くから車を出してくださったSさんとともに尾道へ。一転して土砂降りの悪天気でしたが、Sさんのスーパーナビにより一日おいしいものを食べ倒した至福の一日。そして何よりこの日の収穫は、耕三寺、ヒデキ、レバ刺し、これに尽きます。Sさん、最高。千光寺に行ってワッフルを食べ(あれ文の繋がりおかしい?)、その足で尾道ラーメンを食べ(甘いものは当然別腹)、その後はしまなみ海道ドライブ。因島水軍城を見てから生口島でジェラートを食べ(塩アイスが超美味!)、大三島で大山祗神社にお参り(出雲大社より大きい気がする)。白い連絡橋は美しいし、雨と霧で景色はあまり見えないけど、霧にけぶる緑の島もとてもよい雰囲気。

   
左から千光寺近くのワッフル屋さん。ラズベリーソースのワッフル。ほくほく。尾道ラーメン。しょうゆ味に豚の油のこってり感がめちゃウマ。生口島のジェラート屋さん。伯方の塩とブルーベリー。塩アイスがまろやかですごく美味しい。

 本土に戻ってSさんお勧めの鞆の浦へ。名前を知っているくらいであまりチェックしていなかったんですが、尾道より雰囲気いいよとSさんがおっしゃるとおり、すごく風情のあるところ。昔ながらの港町。ちょっと薄暗くなりかけの時間帯に行ったのがまた良かった。船を見たいという私のリクエストで造船所のあたりを巡り(ドック入り中の船を見られて感動!)、岬の先っちょの観音さまは台風で修復中だったのが残念。晩御飯は福山で焼肉。これがもうすごく美味しい。ねぎを載せないで焼いてあとから包んで食べるねぎ塩が美味い〜 ガリははじめて食べたけどやみつきになる食感。そうそう、レバ刺しはここで発生したイベントですね(笑) それとこのお店の名前! クリティカルヒットです(笑) 名残惜しいのでその後延々お茶して福山でお別れしました。Sさん、忘れられない旅を本当にありがとう!!! 

 翌日は広島か呉で見られなかったところを回ろうかと思っていたけど、天気が回復しなかったので江田島の旧海軍兵学校の見学だけ。思っていたより見学者が多くて30〜40人のグループで、海上自衛隊の広報の方に案内してもらいました。これがもう、めちゃくちゃ話が面白いおっちゃんで。しかも雨の中、30〜40人の大人数でも、マイクなしで隅々まで聞こえる素晴らしい発声。さすがプロです。他にも術科学校の生徒さんが案内しているグループもあったけど、こちらは対照的に二人組みの生徒さん、緊張の面持ちで手に持った原稿棒読み状態。いやそれはそれで可愛かったですが(笑)

 護衛艦の見学も行こうと思ったら行ける時間だったけど、あまりの豪雨に飛行機が飛ばない危険性があったので早々に引き揚げて空港に。案の定、便が続々と搭乗手続き停止になっていて、でもカウンタで問い合わせてみたら早い便に振り替えてくれました。パックツアーのチケットで本来は便の変更はできないんだけど、欠航になりそうな場合は特例措置なんだそうで。いいことを知りました。悪天候のときは早めに空港に行って振り替えてもらうのが吉です。

 というわけで、これまでの人生史上最高に天気の悪い旅行(これまでは結構悪運が強かったのだ)だったけど、今までにない濃さでした。おかげで今日一日、会社では腑抜け状態。


■ 2005.7.5   幹事任務

 今の職場で世話になった方(おもに飲み会方面で)の送別会の幹事を引き受けてしまった。黙っていたら誰もやりそうになかったので内輪だけでもやろうかと自発挙手したのですが、蓋を開けてみれば参加希望者は20名超。そもそも宴会の幹事自体苦手なのに、こんな大人数ははじめてだよ。なんだよ皆やりたかったんじゃないかよう。主賓は顔の広い人なもので、部やチームなどボーダーレスに声かけて回りましたが、入社して1年そこそこのあまり部署ごとの事情をわかってないヤツが幹事をするというので、皆さん非常に協力的に接してくださるのが幸いです。しかし20名超というのにビビリまくって、それが判明した今日のうちに会場だけは押さえにかかりました。これで当日まではあまりすることがないけど、あとは乾杯の音頭を誰に押し付けるかだなー。


■ 2005.7.4   遵法心

 いつも遊びにいっているサイトさんで紹介されていたラタトゥイユのレシピを参考に似非ラタトゥイユ作ってみました。何故似非かというと、レシピを守っていないから。つまり家にある食材に依存したわけで、完熟トマト+ホールトマト缶+玉葱+茄子+人参+ピーマンという組み合わせ。人参は半分くらいでいいんじゃないかと思ったけど、半端に残すと腐らせるので1本投入。ホールトマトの水は捨てたほうがいいんじゃないかと思ったけど、これまた妙な貧乏性でえいやっと入れてしまい、ちょっと水っぽくなってしまった(あとあまりオリーブオイルを足さなかった。ここらへん思い切りが悪くていけない)けど、味付けは塩だけで本当に美味しいですね。思いつきでちょろっとバルサミコ酢も入れてみたけど、入れなくても全然平気。大蒜を入れてもよかったかも。けど今日のこれは具沢山トマトスープ状態だな。水は一切足してないんだけど、ホールトマトを入れる前の段階でも野菜から水が出る出る。

 最初の1回くらいはレシピどおりにやればいいのに、どうしても適当に流れるこの性分がいかんです。でもま、何はともあれ独り者には三四日分の作り置きストックができたので嬉しい。

 そういえば車の教習中の学科試験で「遵法心が薄い」という判定を下されたのを突然思い出しました。今思い出してもちょっとむか。いや、「全く車が通る気配がない赤信号の交差点なら周囲に気をつけて渡る」という設問に「はい」で答えたせいだってわかってるんだけど。


■ 2005.7.3   ときどき

 舌がジャンクな味を求めるときがあって、たまに粉末ソースのやきそばを食べたくなったもんなんですが、最近オイスターソースを使うと美味い(ついでにキムチもブレンドするとさらに美味い)ということがわかって粉末ソースジャンキーを卒業しました。そのオイスターソースが切れてしまったので、仕方なく青椒肉絲の素(賞味期限約半年切れ)でやってみたら、これでもまあいける。オイスターソースベースなんだから当然ですね。ちょっととろみがつきすぎるのが難点。豚肉とゴーヤー入り。我が家ではこのように無計画そのものによって珍レシピが量産されてます。

 次回の選曲に挙がった関係で、ドヴォルザークの8番を引っ張り出して聞いてます。アーノンクール&コンセルトヘボウ管。確かオケで吹くようになって2回目くらいの演奏会で2ndを吹いた記憶があって、多分そのときに参考CDとして買っていた模様。うーん、悪いけどやっぱり曲としてはあんまり面白くない気がする。7番か9番のほうがいいなー。それより一緒に入っている交響詩『真昼の魔女』のほうがずっと面白い。これは伏兵でした。CD持ってたくせにこれまで全く注目してなかったんですが、どうもこの前後の一連の交響詩は殺人交響詩として有名らしい。ところどころしみいるような美しいフレーズが散りばめられた劇的な曲想なんですが、題材は魔女が子供を殺すという残酷モノ。『野鳩』とかもこのシリーズだそうで。こちらのページに解説があります。こっちのほうがいいなー。でも難しそうだしなー。それに長さからいってメインにならないしなー。


■ 2005.7.2   肩の荷降ろし

 本番終わりました。疲れたー。事情により打ち上げに参加できず、家で祝杯挙げてます。今はビール片手。これが終わったらジンに移行予定。

 このところ、全曲乗りばかりで疲れる以前に集中力が保ちません。しかもスピード勝負という力量の限界値が一番はっきりわかる類の曲でトップ吹くのはキツいです。だから他はセカンドにしてもらったのに、何故か直前になって1アシが回ってきたり(といっても2人しかいないんだから、要するに部分的にトップとセカンド交代ってこと)と、今回はちょっと無茶苦茶だった。あんまりだったので「次は絶対トップ吹かねえ!」って打ち上げで暴れてきたかったのですが、明日朝から別件があって泣く泣くパスしました。打ち上げ行くと7割以上の確率で朝帰りだからなー。

 家でのつまみは、出来合いの根菜&アスパラのサラダ、塩ふった完熟トマト、茄子味噌、ソーセージの焙ったの、ししゃも。なんかうちって酒のつまみ的な食材のストックだけはあるのね。ジンライムの後、クールダウンに杏露酒を水出しのファーストフラッシュで割ってみたら、すっきり爽やかめちゃうまです。キツいお酒が苦手な人もフルーツティー感覚で飲めると思う。


■ 2005.7.1   夏装備

 ぼーっとしている間にもう7月ですね。

 炊飯器を一時撤去しました。この季節から涼しくなるまで、我が家の炊飯器は稼動しません。暑くてご飯を炊いて食べる気力がなくなるのです。そうめんや蕎麦、冷やしうどんに冷やし中華、果てはところ天や葛きりで食い繋ぐ日々がいよいよやってきた。これをやると覿面に減量できるんですが(私、夏体重と冬体重が3〜4キロ違います/汗)、どうも今年はあまり減らないなと思っていたところ、原因に思い当たりました。オーブントースターを買ったおかげでパン食が増えたのだ。パンってやっぱり和食の麺類よりカロリー高いんだなー。バターやらジャムやら塗るしチーズ載っけたりするし。ちなみに最近のお気に入りはAfternoon Teaのチャイのミルクジャム。ジャムと言っても蜂蜜を練り込んだペーストなんだけど、カリカリに焼いた薄いトーストにうっすら塗るとめちゃうま。さらに言えば、チーズはとろけるチーズよりも普通のチーズを載せて、ちょっととろかしたほうが美味いと思いませんか? あの歯の裏にべったりひっつく感触がたまらんのですけど。<絶対共感得られなさそう……






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