2006年4月の不定期日記 戻る 
不定期日記

■ 2006.4.30   飛び石連休

 が大型連休になったためしはないんですが、今年もやはりカレンダー通り。今日は大人しく部屋の衣替え。炬燵を撤収して炬燵布団やら毛布やら冬物をまとめてクリーニングに。

 水菜の残りをまとめてスパゲッティに。水菜って一束買うとちょっと持て余すなあ。本日は冷蔵庫も掃討作戦中。焼き茄子に蕪ベーコンじゃが。黒酢トマトはやっぱりイタリアントマトサラダを薄めて飲んでいる気分。美味しいんですけど、トマトジュースと酢で簡単に作れそうなので自分では買わないだろうなー。

 飲みに行ったり野球行ったりしていた。結局飲んでたわけですが。楽しかった。(4/29)

 『最悪』 奥田英朗(講談社文庫)(4/28)
 登場人物が皆して「最悪だ」「なんで私がこんな目に」「俺は不幸だ」と言い続ける群像劇。確かにノンストップで読ませる面白さはあるし、描かれている群像にもそれぞれすごくリアリティがあるんだけど、小説の中でまで最悪な人生をリアルにトレースしたくないなあ……。これは私の好き嫌いの問題。解説で池上氏が言うように、とても映画的なので、映画化すると面白いと思う。


■ 2006.4.26   酸っぱいもの

 皮まで使えるというふれ文句の広島産レモンを奮発して買った。アカシア蜂蜜をそろそろ使いきろうということで、一個は蜂蜜レモンに、もう一個の半分を搾って蜂蜜の余りでホットレモネード。多分普通の人の感覚だとかなり酸っぱいと思うけど、私はこれくらいが好き。

 またしても来襲した母から飲む酢を貰う。どうやら実家は今黒酢がブームらしい。でも私、人よりかなり酸っぱいもの好きな自覚はあるけど、酢を飲む気にはならないんだよなあ。しかもトマト黒酢ってよくわからん。トマトを黒酢でマリネにして食ったら同じじゃないか? と言ったら食わず嫌いせずに一度やってみろと言われたので、明日あたりやってみようと思います。3倍希釈ね。はいはい。

 いろいろ雑用を片付けた。また久しぶりに通帳記入しに行ったんだが、最近の記帳マシンは賢い! 突っ込んだ通帳が満杯になると自動的に新しいのを作ってくれる! ……ってそこまで記帳を溜めるのが悪いのか。(でもマシンが対応したってことは、そういう客が多いってことだよね〜)


■ 2006.4.25   ジャム遍歴

 最近朝がトーストになってきたので、唯一のアクセントであるジャムを遍歴中。サンダルフォーは安心の定番。こないだコンプしたボンヌ・ママンのピーチジャムは甘さ控えめ(というか普通のボンヌ・ママンは私の基準では甘すぎる)で美味い。ピーチはアヨハタ55も好きだ。代わりに開けた砂糖不使用のブラックカラントジャムはジャムと言うにはかなり酸っぱいけど、これはこれで癖になりそうな味。わりとさらさらしているから甘いケーキやアイスクリームに合わせると美味いかもしれない。(でもそんなもの滅多に買わない)

 『坊っちゃん忍者幕末見聞録』 奥泉光(中公文庫)
 まるごと『坊っちゃん』のパロディだし! ひょっとして山形出身で東京に進学した著者自身の思い出を重ね合わせてたりするのかな? 本家の『坊っちゃん』は都落ち譚だけど、これは田舎者のおのぼり冒険譚。奥泉光の飄々とした語り口全開で楽しい。

 そういや奥泉さんの小説にはやたら名前に苺がつく人が出てくる気がする。『バナールな現象』では確か木苺氏ではなかったっけ? そしてこの人もトリプルひねりの入ったパロの名手でしたね。『『吾輩は猫である』殺人事件』とかね。『鳥類学者のファンタジア』早く読まなきゃ。


■ 2006.4.23   潜伏志向

 アンサンブルの練習に行って来た。最近モーツァルト以前の古典曲ばかり聴き倒したおかげか、ようやくわかったこと。私は通奏低音がやりたいらしい。チェロとベースとオルガンと一体となって動くなんて素敵でない? バロックやってみたいなあ。

 『脳の中の美術館』 布施英利(ちくま学芸文庫)
 読みかけだったのが発掘されたので読み通す。ちょっと養老さん系。写真と映画、森村泰昌に関する部分は面白かった。


■ 2006.4.22   Zustände wie im alten Rom

 『不在の騎士』 イタロ・カルヴィーノ/米川良夫 訳(河出文庫)
 あちこち大爆笑なのだが、全体にとても演劇的な感じがした。うまいこと演出して舞台で上演したらすごく面白いんじゃなかろうか。最後に物語の枠をぶち破って飛び出すブラダマンテが可愛くて爽快。

 二期会公演 『皇帝ティトの慈悲』。新国立劇場。
 筋立てだけ読むととてつもなく辛気臭く教条的になりそうな題材が鮮やかな喜劇仕立てに。オケから指揮者から客席までフルに使ったコミカルな演出が楽しかった。歌手も粒揃いだったと思う。ヴィテッリアのあばずれっぷりが最高。行くまで気づかなかったのだが、コンヴィチュニーって、あのシュトゥットガルド州立歌劇場の『魔笛』の演出家だったんだ! ああーやっぱ『魔笛』も行っとけばよかったよ。


■ 2006.4.21   男の料理

 台所でトマトを丸かぶりする女ってどうですか。てか料理ですらないし。

 久々に早く帰れたので家でリラックスしてせいざい飲み食いしている。水菜とピーマンのサラダ、イシモチの酒蒸しもどきに黒ビール、ピクルス、ジンのルビーグレープフルーツ生ジュースとソーダ水割り。グレープフルーツ半分をレモン搾りでぎゅうぎゅう搾る。やっぱ生ジュース使うと美味いね。作っては食い、小腹が減っては作るが一番無理なく食べられる。


■ 2006.4.20   Anything you say

 次々回の演奏会の曲目が一部決定、一部メンバーが白目になる。チャイコンにベト7? で、「あと何か管楽器が賑やかなの」? いやいやいや。もう十分。木管後列お腹いっぱい。こうなったら前プロは『ペリ』のファンファーレとかオリンピック・ファンファーレとかで金管諸君にお任せしたい。つーかこれ以上暑苦しい選曲になってどうする。真冬だってのに。……寒々しいよりいいのか。

 『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン・ドラモンド/駒月雅子 訳(早川書房) (4/19)
 こういう女のリアリズム系小説は滅多に読まない分、かなり厳選するので我ながら外れることはない。傑作です。池上先生のアサヒコムの絶賛書評にその魅力が言い尽くされています。


■ 2006.4.18   深海ライフ

 沈んでいるのも悪くない、と。

 なんかほんとメモみたいな状態だな。ここの存在意義を考えてしまうよ。

 何故か妹その2の下宿で体重を量る(体重計があったから)。2キロほど減っている。何故?

 『プロデューサーズ』最高!(4/16)

 練習に行ってきた。アシ部分の分担を相談。やっぱり四楽章は鬼門だ。そして2ndがお休みだったのでまたしても代吹き。本来吹くべきところの練習ができん……。

 すべてにすっかり乗り遅れている。小沢一郎か……。(今頃) 大昔、イラク派遣の是非が話題になってた頃、「派遣には反対だけど、一旦派遣するって決めたんだったら、ちゃんと装備とか安全保障とか世論の支持とか国際的評価とか取り付けてあげないと命賭けで派遣される人たちが可哀相じゃないか」と友人に述べたところ、「それって小沢と同じ主張だな」と言われて以来、小沢くんには理由のない反発を感じている。小沢と同じなんて……。(4/15)

 バッハ、気持ちよかった……!(4/14)

 小人さんと死闘を繰り広げてチケットを奪還。(4/13)

 白田さんのコラムの最終回。なんかちょっと元気になったよ。そう、学校の楽しさって現実の閉塞感に目を瞑っていたからこその楽しさだった。でもやっぱり私はこれほど前向きにはなれないな。(4/12)


■ 2006.4.10   決定打

 もう我慢の限界。どうしてもやり方に納得できない。きっと私が狭量なんでしょう。なんでそんなことくらい流せないんだって自分でも思うけど、どうしても気持ちの折り合いがつけられない。

 こういうときって碌なこと書かないから落ち着くまで沈没することにします。


■ 2006.4.9   大日本香菜党

 香菜=パクチー=コリアンダーという事実を今日初めて知りました。目から鱗。私は香りの強い葉物は基本的に好きで、香菜も好きです。でも一般的には苦手な人結構多いみたいですね。北京出身の友達とその相棒が極弱小党派を組んで布教に勤しんでいるんだが(ここに布教されたのが一人)、そもそも普通のスーパーにはまず置いてない。今回はたまたま成城石井で発見して買占め(と言っても1パックしかなかった)、一束丸ごと焼きそばに突っ込みました。美味い。最近やることが無駄に贅沢になってきたよ。

 スパゲッティを茹でていて派手に吹きこぼしたので、観念してコンロの解体掃除をした。入居して初めてかも。毒食らわば皿まで(用法が違います)で流しと風呂場の排水溝も拝見。うっ。この期に及んで見て見ぬ振りもできないから覚悟を決めてこれもお掃除。掛け布団カバーも洗濯して、溜まってた譜面の製本もして、寝坊したわりには今日は働いた。


■ 2006.4.8   入れ替わり立ち代わり

 今週あたまに引っ越してきた妹その2のところにまたぞろ両親が押し掛けているらしい。可哀相に。3日の引越から5日の入学式までべったりいたというのに。受験が終わって入学早々の週末くらい羽伸ばさせてやれよ。これを聞いてこの週末に奴の新居を覗きに行こうと思ってたけど見送った。大体うちの両親は何事においてもやり過ぎなんだよなあ。失敗に懲りない人々だ。こういう過干渉な環境で親が捨てられるかどうかが分かれ目。

 危ない徴候。右手全体がだるくなる。むくむ感じがするときもある。薬指から小指にかけてが痺れる。根元が痛むときがある。もうちょっと様子を見ようと思いますが、何とか五月まで保たせないと。

 練習に行ってきた。こないだはトップがお休みで1st代吹き。今日はセカンドがお休みで2nd代吹き。私この曲乗らないはずなのに何の因果でこんな初見の嵐……! と思ってたら1stアシで乗ることになってしまった。がーん……。

 珍レシピ。韮カレー焼きそば。要するにカレーがあって御飯がなかったわけです。意外と違和感がないこと(カレーうどんの焼きそば版て感じ)、そしてカレーに韮が合うことが新発見だった。韮チャーハンにカレーってのも美味いかも。


■ 2006.4.6   Spirited away

 来週にむりくり取ったバッハマタイのチケットが見つからない!!! 小人さん……!!!

 どうせなら私が寝てる間に溜まりに溜まった仕事を片付けといてください小人さん……。

 バファリンの日々リターンズ。あー痛え。それでなくても四月は憂鬱。一年のうちでバイオリズム底値割れの季節。

 今年も桜は夜桜でありました。


■ 2006.4.2   玉子の王国

 カレーに生玉子落としてみた。マイルドになって美味い。辛いカレーのほうが合いそうだ。この民間伝承はどこらへんがルーツなんだろうと思ってたら、どうも大阪の自由軒みたいですね。そういや関西って味の濃いものには大概生玉子ぶっこんでる気がする。(牛丼とかすき焼きとか) しかしソースかけるのは嫌だな……。

 同僚のお芝居に行ってきた。凄い。どんどん本格的になっていくなあ。現代劇だけど粗筋のリーフレット配ってくれたから大体は何言ってるかわかった。人は変わる、人の本当の姿は見えない、その上で成り立つ人間関係の本質的な危うさってところがテーマなのかな。


■ 2006.4.1   贅沢

 しめじと長葱と韮の焼きそば。オリーブ油を胡麻油に変えるだけで、いつもと違う味で新鮮だった。しかも純米吟醸を料理酒代わりに。焼きそばごときに贅沢すぎる。

 衣替え一部終了。ホームクリーニングできるものはし、さすがに真冬装備だろってものは収納。どうしたことだ。今年は珍しく前倒しに進んでいる!(雪が降るよ) でも我が家の最大の試練は炬燵なんですよねえ……。

 久々に普通のカレー。豚肉、じゃが芋、玉葱、人参、トマト、しめじ。冷蔵庫掃討作戦だったという噂もありますが。例によって具沢山というか具だらけというかちっとは分量考えろ混ぜられやしないだろーがといった様相を呈している。早く御飯炊けろー。

 炊けた! 美味い。トマトとバルサミコ酢を入れたおかげか、さっぱりめに仕上がって嬉しい。豚肉も柔らかくなっててよかった。市販のルーで作るときも、ついしゃびしゃび気味にしてしまうんだけど、まあこれから煮詰まるであろう。

 練習行ってきます。一応歯を磨いたけど、リードにカレーの匂いつきそうだなー…。(最低)






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