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九代目



でかい絵ですみません。2002年お正月TOPでした。
オリキャラ化歯止めがかからず……
ところで魔界之小路先生って、やっぱり魔界之が名字で小路が名前なんでしょうか。
いや、どうでもいいんですが。





【 魔界之小路 】

あの稗田八方斎への歯に衣着せぬ口のききよう、なかなかいい根性をしている。
韜晦癖がある。
どうもこの人には、中国戦国時代の説客のイメージがある。
自分の才覚だけで世の中泳ぎ渡っていけるという自負と矜持の高さを持ちながらも、一方で雇われ者である自分の立場をきっちり割り切る合理性もある。
自分の感情の動きも含めて、予期できない事象は必ず起りうるのだと諦観しつつ、しかもその波乱を幾分楽しみにもしながらも、徹底したリアリスト。
要するに、読めない、一筋縄でいかない人です。
でもこういう人は、きっと自分自身のことも読めないだろうな。
次の瞬間、自分がどういう判断を下すかさっぱり自分でも読めずにいながら、判断したその瞬間にはやっぱりな、と納得しているような。
自分のなかの混沌とした部分でさえも、客観視できる人です。
誰かに一目惚れしたときでさえ、怒り狂って我を忘れているときでさえ、普段の合理性をかなぐり捨てている自分を、苦笑しながら眺めているもう一人の自分を、どこかに自覚していそうだ。
業の深い男。
 


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