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思い切り良く偏ったラインナップ。我ながらセンスが疑われる組み合わせだなあ…
武満徹『武満徹SONGS 見えないこども』 / 保田由子(メゾ・ソプラノ)
鈴木大介(Guitar) / 寺嶋陸也(Piano) / ビクターエンタテインメント
元ちとせが外に広がっていく歌だとすれば、この人の歌は内に向かう歌だと思う。非常にパーソナル。その分、詩が本当に力を持ってくる。特に谷川俊太郎の詩のぎりぎりの表現の見事さ。

チャイコフスキー『くるみ割り人形』全幕全曲 / キーロフ管弦楽団(V.ゲルギエフ指揮)
Tchaikovsky"the Nutcracker complete ballet"Kirov Orchestra(Valery Gergiev) / Philips
輸入版。実はジャケ買い。可愛いんです。しかも大当たりでした。全曲版を1枚のCDに突っ込むという荒業。『くるみわり』は組曲が知られているけど、組曲に入ってない曲に面白いのが多い。さすがにロシアのオーケストラ、ノリがよくて愉快。

バッハ,J.S.『ゴールドベルグ変奏曲』 / グレン・グールド(Pf)
J.S.Bach"The Goldberg Variations" Glenn Gould(Piano) / Sony Classical
グールドのバッハは名高いですが、これが一番だと思う。タイトな、結晶のような透明な音。

バッハ,J.S.『ブランデンブルグ協奏曲』全曲 / バッハ・コレギウム・ジャパン
J.S.Bach"Brandenburgische Konzerte" Bach Collegium Japan(Masaaki Suzuki) / BIS Records AB
協奏曲第二番のトランペットの艶やかなこと。

バッハ,J.S.『無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』 / ギドン・クレーメル(Vn)
J.S.Bach"3Sonate e3Partite per violino solo BWV1001-1006"Gidon Kremer(Violin) / Philips
映画『シャコンヌ』のサントラにもなった。死者を呼び覚ますような鮮やかな演奏。私はこれを刷り込まれてしまって、他の演奏家のCD聴けません……

ブラームス『クラリネットソナタ』 / エルンスト・オッテンザマー(CL)
Brahms"Clarinet Sonatas"Ernest Ottensamer(Clarinet) / Stefan Vlader(Piano) / Musikleben,Inc
ソナタ第2番の2楽章 Allegro appassionatoがイチオシ。クラリネットの音の素直さ、好きです。

ベートーベン『交響曲第九番 作品125「合唱」』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / バーミンガム市交響楽団合唱団(サイモン・ラトル指揮)
Beethoven"Symphony No.9 Choral"Wiener Philharmoniker / City of Birmingham Symphony Chorus(Simon Rattle) / EMI Classics
奔しるような歓喜の歌。ベルカント歌唱法なんざ、おとといおいで。普遍的な人間の声がここにある。この曲の三楽章とは何たるかをはじめて私に知らしめてくれた演奏です。つまり、はじめて全部寝ないで聞いていた。四楽章のピッコロにはブラボーの嵐。こういうところで鮮やかに主役を攫ってこそピッコロ奏者です。

モーツアルト『レクイエム』 / 18世紀オーケストラ(フランツ・ブリュッヘン指揮)
V.A.Mozart"Requiem"Netherlands Chember Choir / Orchestra of the Eighteenth Century(Frans Bruggen) / Glossa Music
人間の声というのは、根源的に安らぐと思います。『Kyrie』のフーガが大好きです。身体が浮遊するような感覚を味わいます。

ロドリーゴ『アランフェス協奏曲』 / 村治佳織(Gu)/新日本フィルハーモニー交響楽団(山下一史指揮)
J.Rodrigo"Concierto de Aranjuez" K.Muraji(Guitar) / New Japan Philharmonic(K.Yamashita) / ビクター・エンタテイメント
抑制の美学。エレガントかつセクシー。

ビバルディ&ピアソラ『八つの季節』 / ストラヴィンスキー室内管弦楽団
Vivaldi,Piazzolla"Le Otto Stagioni"Stravinskij Chanber Orchestra / Marco Tezza(Piano) / Velut Luna
輸入版なので、演奏者の詳細がよくわかりません。タイトルも推測です。ビバルディとピアソラの四季。ビバルディの大胆なアレンジがとてつもなくかっこいい。もう『冬』のかっこよさといったら! 曲にかぶせてイタリア語のソネットの朗読が入っていて最初違和感あったけど、慣れると、ないと物足りなくなる。

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