イゼルローンのタコ部屋。

夢バトン ――― 巽堂の場合。

PRIS☆MITEのprismennさんからキャッチしました夢バトン。基本的にあまり夢のない人間で申し訳ない。流れ出ているのは妄想だけだったか。

>1.なにになりたかったですか?

パイロット: それも旅客じゃなくて軍用機とか政府公用機、運輸系民間機。あれですよ、サン・テグジュペリかぶれ。

絵描き・漫画家: どうして両方やる人がいないんだろうって子供心にも不思議だったけど、その頃は浮世絵師なんか知らなかったし。今だったら会田誠とか山口晃みたいなボーダー的な人いっぱいいますね。

物書き: ま、若気の至りのお約束で。

図書館の司書: 私にしては結構真剣だった。今でもなれるもんならなりたい。

人文系の学者: 大学卒業のとき。学部の専攻科には興味ナッシング。東洋史か考古学、東洋哲学に転科したかった。これも結構真剣に考えましたね。

熱しやすく冷めやすいので、その場のノリで「なりた〜い」とか思ったのは星の数ほどあるんですが、そのなかでも比較的真剣だったのが上記のもの。(多すぎ)

>2.その夢は叶いましたか?

いいえ。

パイロットは中学のときに一気に視力を落として断念。絵描き・漫画家は根気がなくて断念。美術方面は中学の美術の授業の段階で脱落しました。石膏デッサンができない。それも「きちんと陰影を描くのが面倒くさい」という致命的な理由。ほとんど輪郭線だけの真っ白な絵を提出して先生に怒られておりました。漫画も枠線と背景がねえ……。(ダメダメ) 物書きは高校時代に駄作を書きまくって燃え尽きたってのもあるんですけど、まあだんだんと自分の限界値も見えてきまして。

それ以外にも諸々の事情はあったんですが、外因としては、こういう夢を持っていた頃は同時に両親(特に母)と主に進路をめぐって大戦争の最中でして、まあ結果は全体として敗北したわけですが、その焦土作戦の過程でいろいろ切り捨て、最終的に最も現実的で達成可能な目標(っても大した目標じゃありませんが)に照準を切り替えたというところです。目標のほうは一応、現時点でほぼ達成できてます。

>3.現在の夢は?

隠居

できるものなら大店の若旦那に生まれ変わって放蕩の限りを尽くし、こんな惣領に任せてたら店が傾くということで早々に若隠居させられて家業はしっかり者の番頭にお任せ、ちょっと燃え尽き気味の枯れた風情でぶらぶらしているという人生をやってみたい。

……というのは妄想としても、社会人になったときから四十になったら仕事をやめて遊び暮らしたいと本気で思っているんですけど、この調子じゃ無理そうだ。今から遊びすぎ。

>4.宝くじ3億円当たったら・・・

前にもどこかに書いた気がするけど、日帰りで街に出られる程度の田舎に縁側つきの一戸建てを手に入れて、床補強してぶっとい回線を引く。天井まで届く壁全面作り付けの本棚と防音室は必須。理想の隠居生活。

>5.あなたにとって夢のような世界とは?

ボルヘスのバベルの図書館の世界。こういうところで朽ち果てるのが理想的な死に方かも。あとね、真剣に欲しいのはどこでもドア。衣装箪笥の扉が世界中の美術館と博物館と図書館に繋がっているというのもいい。

>6.昨晩見た夢は?

夢はほとんど見ない(多分覚えていない)んですが、かろうじて断片的に覚えているのは先日見た噴飯ものの一シーン。高校生の私が二者面談でシェーンコップと進路相談していて、真正面に座っているジャージ姿のコップが目の前で私の通知箋の項目の悉くに「がんばりましょう」をつけている。どういう意味だこれ! なんで親父に駄目出しされにゃならんのだ!(怒)

>7.この人の夢の話を聞いてみたいと思う人5人

結構回り切っているようですので、例によってここらで止めさせていただきます。


(2005.11.26)




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巽堂/Tatsumidou