2005年1月の不定期日記 戻る 
不定期日記

■ 2005.1.30   何はともあれ

 やー終わった終わった演奏会。いろいろやらかしましたが、もう酒飲んで忘れました。こんなしんどい公演ははじめてだ。全曲乗りは疲れる。全曲トップじゃないだけましだけど、でも2nd吹いた曲は2ndのほうが実は1stより吹くとこが多かった……。こんなごまめがフル稼働しなきゃいけないなんてホント人手不足だよ。どこかに上手いファゴット吹きの一人や二人、落ちてないかね。それにしても、いつも来てくれるコントラバスのトラさんたちは4人で8人分くらいの音を出してくれるからホント気持ちいい。ひな壇に座ると客席側の第一ヴァイオリンやチェロは聞こえにくくなるんだけど、下手側のコントラバスは反響板が近いせいかすごくよく聞こえるのだ。左後方からは適度な距離を置いてホルン、左前方にはヴィオラ。幸せなポジション。

 ほぼ初対面の23歳と25歳に同年代もしくは年下だと思われていたことが発覚した。若く見られて嬉しいよりむしろ三十目前にしてそれはまずいんじゃないかと思った。どうも服装とか言動とかから判断したらしいし。でもよく話をする仲になるとオヤジくさいということで大概年齢より上に見られるんだけどな。


■ 2005.1.28   今週のトピックス

 やれやれ。忙しかっただけあってネタは多いな。

 前々からサイトのファイル整理をしようしようと思いながら手をつけていなかったんだけど、突然プロバイダからサーバ容量緩和の通知がきて、一気に容量が現在の三倍になった。モチベーションが雪のように溶けてなくなった。こうして人間はスペースがあればあるだけ散らかすわけだ。

 妹その1からメールがあって誕生日だったことを思い出した。

 人生初CTスキャン。ただじっと寝転がっているだけなんだが、横になると自動的に眠くなるのが困ったもんだ。

 『優しいサヨクのための嬉遊曲』 島田雅彦(新潮文庫)読了(1/25)。なんつーか、イタかった。若書きとはこういうことを言うのだなとわかった。島田雅彦22歳の作品なら仕方ないか。私は『彼岸先生』の境地が好きだ。人の振り見て我が振り……イタタ。

 前職の同僚と遅まきの新年会。まだ三十代前半の身空で痛風を発症した知人と健康トークひとしきり。なんでもビールは勿論、イカエビ卵、豆腐はじめ大豆全般もダメらしい。恐ろしい。卵と豆腐と納豆と味噌汁を絶っては生きてはいけぬ。ウチも痛風の家系だから他人事じゃないや。

 地方税を完納した。どうだ参ったか横浜市もうつべこべ言わせねえむしろこっちが文句言いたい放題……と思いきや行政サービスをほとんど受けた自覚がないから文句の垂れようもないのだった。やっぱ金返せ。

 先日のセンター試験を受けたはずの妹その2に直後にメールでどうだった?と聞いたのがなしのつぶてだったんだけど、おとついようやく返事があって、試験中に正月に土産に持っていった『聴くな。Bravissimo』の麻雀ボレロが頭に回りつづけて一夜漬けが吹っ飛びそうだったなどと言う。私のせいか?! むしろ本番にそんなもんが頭の中に流れるオマエのほうが大物だよ。ちなみに『不思議の国のヒトミ』はヤツのテーマ曲に決定。

 いやでもこれは真面目に言うけど、とにかくどっか受かってさっさと家を出ることを全力で推奨するね。そして家の連中が何を言おうと大学の学費まではまるまる臑を齧るべし。>その2 

 母からはじめて書面(手紙)で具体的に年貢納付のプレッシャーをかけられた。よくぞ今の今まで何も言わなかったもんだとは感心するが、まさにあなたのいる家のことを考えるととてもそんな気分にはなれんのですが。

 少年よ大志を抱けと言ったクラーク博士でなく、少女たちよ経済力を持ちなさいと言った魯迅老師を私は全面的に支持する。そういうことを言うから嫁の貰い手がないのだなぞと抜かす某親族糞食らえ。こういう輩がうようよいるから魯迅はああ言ったんだよ。おわかりか。

 家族ネタが多いほど心が荒むとはこれいかに。


■ 2005.1.24   ランナーズ・ハイ

 とは言わんだろう。

 あまりに仕事が溜まり過ぎて期限が気にならなくなってきた。期限ってほら、デッドラインより前に引いてあるからさ。最悪デッドラインまでにどうにかなればオールオッケーなわけで。こんな新人ですみませんね……。

 『煙か土か食い物』 舞城王太郎(講談社文庫)
 面白かった! 今まで敬遠していた私が不明でありました。書店でパラパラめくって中盤の罵詈雑言ファッキンバイオレンスな部分だけ拾い読みしちゃったのがいけないんだな。最初から読めばジェットコースターのようにスピード感のある文章に主人公の説得力のあるトンデモさ加減が加速度をかけて、暴走列車感満点です。これ一応、分類的にはミステリなんでしょうね。でもまあ犯人はレイモンド・チャンドラーが出てくるあたりで目星がつくくらいだし、やっぱ純粋に奈津川トンデモ四兄弟の暴れっぷりを楽しむべきでしょう。

 読む前にあちこちで目にした書評で二言目には「文圧」が評価されてたから、さぞかし句読点の密度が少ない文章なのかと思ってたけど、そんなことないですね。文章長くないし、テンポと勢いがあって読みやすいと思う。暑苦しいくらいの圧力を感じる文章っていうと、私の場合、高村薫だなー。疲れてるときに見ると思わずウプッってなります。あ、あと真打ちは蓮實重彦。酸欠状態のまま紆余曲折引きずりまわされ机をバンバン叩いてキブの声をあげたくなるような真綿で絞め殺されるがごとき文章を体験したければ是非どうぞ。


■ 2005.1.22   ホール合わせ

 でした。直前まで必死でリード削ってて遅刻してしまった。懸案のリード2本、外野に聞いてもらったら音色はさほど変わらず、ただ音の飛びはペラい方が遥かに良いってな話だったので、エースはペラい方に決定。問題はこいつが本番までへたれないかどうかだ。やっぱサブも慣らしておかないとちょっと怖いな。

 『ドグラ・マグラ 上・下』 夢野久作(角川文庫)読み終わりました。(1/21) 感想はこちら。
 ところで日本三大奇書は、これと、中野英夫の『虚無への供物』と、小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』だそうで、『虚無』は読んだことあるから、次は『黒死館』でコンプリートしておきますかね。で、どうしてまた揃って探偵/推理小説なんだろう。

 里芋と蒟蒻と豚肉の煮物。味つけはここ最近でも会心の出来栄えだったけど、芋の下茹で中に三回も吹きこぼしてしまった。あーあ、掃除面倒臭いな。


■ 2005.1.21   せっかく

 終電で帰ったのに、一駅乗り過ごしてタクシー乗る羽目に。<馬鹿。
 寒風の中タクシーを待ちながら、終電後の急行停車駅(乗り換え駅ではない)に17台目(待ち行列における私の順番)のタクシーがやってくるのは何分後かを考えてました。平均して何分に一台やってくる、という仮定がない(経験値がないのでわからない)ので、確率統計の問題にはならない。単純に希望的観測の問題。

 答えは35分後でした。


■ 2005.1.20   苺

 高かったけど、あまりにつやつやしてて、ついふらっと買ってしまった。何か良からぬものでも混入してるんじゃないかってくらい甘くて美味い。

 ふと思ったんだけど、『ドグラ・マグラ』って海外に翻訳されてるんだろうか。いや、あの「ちゃかぽこ」とか、どう訳すんだろうとふと気になっちゃって。それに、地の文に微妙にカタカナが混じっている時代がかった胡散臭さとか、きっと外国語じゃ表現できないよね。そう考えると、確かに吉本ばななとか村上春樹とかは比較的翻訳しやすいんだろうな。

 最近昼休みにBBCのサイトをぼーっと見てるんですけど、BBCじゃ趙紫陽の死去に関する記事が、日本のどの新聞系ニュースサイトよりも大きく取り上げられてた。第一報後のフォロー記事も掲載されてて、隣国のことなのに国内ソースが使えないってどうなんだ。海域侵犯もいいけど、こっちもかなり重要じゃない? 恣意的なのか、情報収集力の問題なのか、単に重要じゃないと思っているのか。趙紫陽と言えば天安門。北京出身の友達が、あの当時高校生だったけど天安門広場に行ったって言ってました。遠い世界のことじゃないと改めて思ったよ。

 ちなみにCNN.co.jpはどうやらAsahi.comと同系列らしくてアメリカ以外の海外ニュースの鮮度は同じくらい。突っ込みがイマイチなのも同じくらい。


■ 2005.1.18   こそこそ

 はてなが落ちてる……。
 今、夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読んでます。一大奇書と言われてますが、確かにちょっとスゴい。通勤時に読んでるんだけど、思わず周りの人に覗かれたらどうしようってな内容があとからあとから……。角川文庫のあの表紙もどうかってな表紙だけど、カバーがないのでこそこそ取り出してこそこそ読んでます。世が世なら発禁になりそうな差別用語(現代の感覚から見れば)のオンパレード。でも止まらない。上巻を読み終わったので、明日から下巻突入。

 下巻をちらっと見たら、解説になだいなだが何でもないことのようにあっさり「探偵小説」なんて書いてた。探偵小説だったのこれ? 


■ 2005.1.17   似非潮汁

 潮汁って蛤でしたっけ? 魚介類の品揃えはイマイチな近所のスーパーで、珍しく活きの良さそうな浅蜊ちゃんを見つけたので、つい買ってしまった。全部まとめて味噌汁に。浅蜊の味噌汁好きなんでまとめ食い全く問題ナシです。むしろ4人分くらいの浅蜊汁を独り占めできて幸せだ。これが一人暮らしのいいところ。

 しかしこの辺り、どうしてこんなに魚介類の鮮度が全般的にイマイチなのかな。茅ヶ崎とか三浦海岸とか近いはずなのに。

 『オーシャンズ12』どうしようかなー。『11』は観てないんだが。ブラピはともかくとしてジョージ・クルーニーとアンディ・ガルシアは観たいんだよなー。それにしても葉巻って格好良いね! 煙草が吸えたら是非とも紙巻じゃなくて葉巻に手を出したいもんだ。副流煙だけで咽喉言わすから無理ですけど。


■ 2005.1.16   この期に及んで

 まだ本番に使うリードが決まらないとは。(本番は二週間後…) リード楽器吹きにとってこの事態、指が回らないとかうまく吹けないとかより遥かにテンパります。今日は午後から半日リードの調整に費やしてしまった。久々だよ、こんなに真剣にリード削ったの。久々過ぎてどこをどう削ればどうなるかのカンがすっかり衰えてた……。とりあえず使えそうな2本まで絞り込んだけど、1つは軽くて反応もよくて音程も悪くないけど、音色が少々ペラい。もう1つは音色が良くて音程も反応もまあ悪くない、ただ今日練習で吹いてみたら血管切れそうなくらい重くて疲れる。これが一ヶ月後なら音が良い方を取るけど、やっぱペラい方でいくしかないか。最終的にはホールで聞いてみないことにはわからないし。

 自分が好きな本が一顧だにされないなんて! …と突如プチ切れして殿堂入りリストはじめました。有名どころも多々混ざると思うけど、なんじゃこりゃってのも同じくらい混ざると思います。上のリンクからうまく飛べなかったら、お手数ですけどTOPの暴走列車から「HALL」で検索してみてください。


■ 2005.1.15   テキィ〜〜〜ラッ!

 ということで昨日はテキーラ初体験でした。いつもの面子で飲んでて、なんでかしらんが一撃必殺の酒は何かという話に発展し、ウォッカコップ酒とかウイスキービール割とか紹興酒とかいろいろ挙がって喧喧囂囂やってた隙に、「じゃテキーラいってみよー」 阿呆か。しかもショットグラスで来るし。勿論チェイサー頼みましたね。塩とライムで飲むスタイルははじめてです。酒の味はわからんかったです。ただ熱い。いやしかしもう、ビールをチェイサーにしてるような連中の「ちょっと軽く」とか「そんな大したことないから」とかは信じませんよええ。

 『ブロディーの報告書』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス/鼓直 訳(白水Uブックス)(1/14)
 ボルヘスっぽくないボルヘスの短編集。世界が変わったりはしないけど、偶然を運命と言い換えたくなる小噺がいっぱい。『じゃま者』と『グアヤキル』が好き。


■ 2005.1.11   ふと気づいた

 今日は上から下まで全身ユニクロだった。ジャケットとTシャツとコーデュロイパンツ。しめていちまんえんいってませんよ。Tシャツに至っては2枚1500円のフリース(カットソーと言えるのか微妙)。いやこれ結構あったかいのですよ。軽いし動きやすいし丸洗いできるし。こんな格好で東海道線にも山の手線にも乗っちゃいますよ。新橋と違う意味でどうよ私。

 ……今気づいた。マフラーもだった。


■ 2005.1.10   三連休

 っていいですね! 土日とめいっぱい動いてもあと1日だらだらできる日があるなんて!

 昨日は妹その1お薦めの広尾のお菓子屋さんに行ってきました。ぱてぃしえ・ふらんせーずって書いてありました。小さいお店だけど、確かにお洒落でおいしい。値段もまあ都内なら普通のレベルです。でも広尾なんてこの先、用事でもなければ二度と足を踏み入れない場所だと思うよ。ハイソな雰囲気がひらひらと漂っていて落ち着かない。まあいい経験しました。すでに気持ちはおのぼりさん。

 ついでに行きしなのお店でその場で一目惚れした紺のコート(3割引きだった)を衝動買いして、今月はもうすでに予算オーバーです。ふう。2月も物入りだなあ。温泉1件。スキー1件。ディズニー・シー1件……って全部遊びだろうが。

 ちなみに首都近郊にもう6年も住んでいるくせに全く東京に詳しくない私ですが、その中でも比較的詳しい(何がどこにあるか大体わかって歩いていて迷わない程度の)地域は新橋だってことがわかりました。前職のお客さん先がそこにあってよく通っていたからなんだけど、それってどうよ。

 『カンフー・ハッスル』観てきました。
 やー、やっぱりチャウ・シンチー、普通に格好良いね。「普通に」って褒めてます念のため。
 ギャグ度は前作『少林サッカー』のほうが上だけど、カンフー度はこちらのほうが遥かに高い。とにかくカンフーシーンが素晴らしい。普通のおじちゃん、おばちゃんが突如として功夫的達人に変身するのが超気持ち良くておかしくて格好良い。カンフー映画に疎い私でも、全編ブルース・リーを意識しているのがよくわかる。細かいところに有名なカンフー映画のパロディがこれでもかと散りばめられているらしく、カンフー好きな人ならもっと楽しいんだろうな。そして、セクシーな豚小屋小町や楚々としたアイス売りの美少女が、いつ猫の皮を脱ぎ捨てて戦いはじめるのかと、つい最後まで期待してしまった。今回はそういうことじゃなかったのね。ちなみに、ひそかなお気に入りは人足のにいちゃんでした。少林寺出身の本格派らしい。素朴なハンサムでめっちゃ素敵。


■ 2005.1.8   初練習

 正月ボケで……。

 つーかヤバい! マジで! 仕上がらないよ。今日も練習前にちょっと音出しして行ったら、かえってバテる始末。今日から心を入れ替えます。休日は毎日必ず音出しします。メトロノームで指の練習します。あと一ヶ月あるから何とかなるよね。きっと。ってかエースが早く復帰してくれれば私みたいなごまめがトップを吹かずとも……!<解決になってない。

 晩御飯はセロリの葉っぱとぶなしめじのお粥。出来上がりに卵を一つ割り入れて、明太茶漬けで。セロリの香りが好きです。セロリが嫌いって人は多分あの香りが嫌いなんだろうけど、私は大好き。葉っぱ系の香りで嫌いなのはないな。チルドビールシリーズのホワイトエールは美味いです。癖がなくてすっきりしている。もうちょっと安ければ定番にするんだけどな。

 その後、Carviro Tini Trebiano di Romagnaを一杯やりながらおでん作ってます。大学の後輩から貰った白ワイン。私のイメージは在学中から現在に至るまで変わらずこんな感じらしいです。つまり「酒飲み」。でもおかげで旅行のお土産とか誕生日のプレゼントとか演奏会の差し入れとかには、何かというと酒を貰います。他のもの貰うより嬉しいから、これはこれでいいかもと最近思い始め。

 一杯とか言ってもう3分の2なくなってるし。

 暴走列車に書いたけど、バリー・ユアグローの新作『憑かれた旅人』のプロモで、アマゾンにユアグロー氏と柴田元幸の往復書簡が公開されてます。めっちゃ面白いので是非見てみてください。1月8日の暴走列車から飛べます。


■ 2005.1.7   七草粥

 しました。梅ちりめん入り。美味かった。メインのお粥の前に、スーパーで投売りされてた正月の売れ残りらしいテリーヌと銀河高原白ビールで一服。白ビールってちょっと酸味強いですか? わたしゃ普通のピルスナーのほうが好きかも。

 『時間のかかる彫刻』 シオドア・スタージョン/大村美根子 訳(創元SF文庫)
 自分でもびっくりするほど全くノれなかった一冊。退屈して飛ばし読みしまくるは禁句が咽喉元までせり上がりまくるは。『不思議のひと触れ』がほぼ全編フィーリングに合っただけに意外だ。スタージョンて作品によってかなり合う合わないがあるな。一言で言えば、手管が鼻につく、ですかね。どの作品も「上手いねえ旦那」と言いたくなるんだけど、小説家って「上手い」と思わせちゃいけないんじゃないかと。唯一、『<ない>のだった――本当だ!』だけは気に入りました。どこに出しても恥ずかしくないお馬鹿小説の傑作!

 そういえば「あなたのヒーローは?」という質問に、チャウ・シンチー(仮名)は二次元だったらという限定付きで「ルパン三世!」と言い切っていた。硬派な面食いにして我最愛チョウ・ユンファ(仮名)はルパンは論外、次元もダメ、五右衛門はかろうじて許せるとのこと。私はしたたかで最強な不二子ちゃんが好きです。ちなみにリアルヒーローは去年限定なら星野仙ちゃん。あ、消去法で……


■ 2005.1.6   通常復帰

 今気づいたんだが、4日のレポートは誰が誰だかわかりませんね。まあ私がどれに当たるかはすぐわかると思いますが。わかった方には……何も出ませんがせいぜいアホっぷりを鼻で笑ってやってください。

 やっと自炊復活。年末に備蓄を減らし過ぎた上、新年明けてから買い物に行けなかったので出来合いで済ませていたんですが、今日久々に買出し。鯵の開きが安かったので、まだ余っていたバジルチキンの素でソテー。付け合せは唯一の年越し食材エリンギと今日調達したオクラ。鯵と一緒にフライパンに放り込む。ちょっと味つけ辛かったけど、まあ美味かったです。鯵ってソテーにすると脂っこいですね。これでやっとバジルチキンの素がなくなったよ。長かった。七草粥用の七草があったので買ってきた。明日はお粥。

 さすがに正月食べ過ぎて身体が重い。


■ 2005.1.4   湯けむり紀行

 友人二名と山形の温泉に行って参りました。
 あまりにも面白いことが多すぎて詳細に書きたくてたまらんのですが、それも迷惑だろうからハイライトのみ。とにかく、規則正しく食っちゃ寝を遂行した二泊三日でした。正しくは、食う→風呂→寝る→風呂→食う…(以下エンドレスループ) 二日目のスキー以外は常に旅館の浴衣に羽織姿の三人。旅館の浴衣と羽織がいたく気に入ったチョウ・ユンファ(仮名)は、温泉旅行のバウチャーを浴衣にしてほしいと真剣に主張。代理店で旅行を申し込むと浴衣セットを渡されて、それで新幹線に乗って温泉旅館まで乗りつけたいらしい。外湯を回るときはかろうじて服に着替えるが、足元は宿のおじさんが貸してくれたゴム長靴の三人。すかさずジーンズの裾をゴム長の中に入れて茅ヶ崎の漁師と化す金城武(仮名)。朝のお布団はどうしましょうかと仲居さんに聞かれ、躊躇いもなく「敷きっぱなしで」と即答するチャウ・シンチー(仮名)。ちなみに仮名はそれぞれメンバーが好きな俳優でお送りする。夕食はしゃぶしゃぶ。ここの旅館は量が多いのを皆知っている。実は数年前にも同じメンバーで同じ旅館に滞在し、夕食のすきやきで肉を食べきれずに残すという痛恨事があり(この大食いメンバーが!)、今回はその雪辱戦なのだ。行きの新幹線の中でもビールを自粛し(この酒飲みメンバーが!)、全員万全の体調で望んだ結果、二食とも大勝利。

 食後は皆言われずとも敷きっぱなしの布団に入り、テレビを横目で見ながら好きな俳優談義。チョウ・ユンファ(仮名)が、好きな映画の好きなキャストを好きな俳優に挿げ替えて自分がその世界をシミュレーション体験できるシステムを提案する。是非実現してほしいものだが、あくまでも体験型が望ましく、自分が映画のスクリーンに嵌り込んだところを客観的に観るのは嫌だということで三人合意する。NHKシルクロード特集で例のテーマ曲が流れ出した途端、元ブラスバンドのチャウ(仮名)と金城(仮名)が激しいトラウマに襲われる(シルクロードのテーマは中高ブラスバンドの定番)。三人で石坂浩二に萌える。岡田くん目当てにNHKドラマ『大化の改新』を観て渡部篤郎に愕然とする。渡部篤郎にコスプレは似合わないという結論に至った上、えらくキレイなドラマのストーリーに三人とも大ブーイングする。どうせなら中大兄皇子と大海人皇子の愛憎ドロドロ兄弟喧嘩をやれといたくお怒りのチャウ・シンチー(仮名)。すかさず『ナニワ金融道』で口直しする。「やっぱこれだよ」(チャウ・シンチー(仮名))「緒方拳いいねえ、この悪党面」(金城武(仮名))

 そんな感じの極楽な温泉旅行だったわけだけど、最終日に朝食を食べ終わって(勿論完食)部屋に戻ったら布団が上がっていたのだけが残念でした。食後に二度寝しようって言ってたのに……。

 あー、明日から仕事かー……

 おでんアンケートご協力ありがとうございました。


■ 2005.1.1   一旦帰宅

 あけましておめでとうございます。

 帰ってきたら雪が積ってました。年末の大雪の影響にはうまいこと巻き込まれずに移動できましたが。とりあえず今洗濯しながら買ってきたお寿司で晩御飯。普段と代わり映えしないな。

 移動期間中のメモ。

 『約三十の嘘』
 二流に甘んじる詐欺師たちの人間ドラマなんか見たくないっす。

 『仁義なき英国タブロイド伝説』 山本浩(新潮新書)
 数ある新聞社が買収されたり売っ払われたりしては経営系列関係がころころ変わるのがスゴイ。露骨な政党肩入れもスゴイ。例えば日本で言えば、日刊スポーツと東京スポーツがまとめて読売に買収されて経営者がナベツネになったと思いきや、経営難になった途端、マスコミ新規参入を狙う孫正義にあっさり売っ払われたりするような世界です。ちなみに文中の固有名詞は私の勝手な印象に基づくテキトーな例です念のため。

 『ミスター・インクレディブル』
 いやー面白かった。おかーさん素敵。子供喧嘩がリアル過ぎる。

 『カンフー・ハッスル』は大入りで近寄れず。しかしリチャード・ギアで『Shall we ダンス?』リメイクってどうよ。






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