イゼルローンのタコ部屋。
銀河歌声喫茶 Vol.1 Company あなたのことを鮮明すぎるほど思い出す
また別の人生で会いましょう
親友[Company]……
今あなたは、あなたの人生を送るために去ろうとしている
だから、また別の人生で会いましょう
親友[Company]……
(Rickie Lee Jones & Alfred Johnson/訳:巽堂)
これは失恋アッテンボローの歌です。 曲はリッキー・リー・ジョーンズの不滅のラブソング、バラードの傑作です。今井美樹がカバーしたことがあるそうですね。ちなみに上のアルバムは邦題『浪漫』で発売されているようで、いったいどこから出てきたんだそんな単語。リッキーは訛りがきついのと英語を崩して歌うので、私にはほとんど歌詞が聞き取れません。それで歌詞の内容をよく知らないまま漫然と「良いよなあ…」と聴いていたんですが、今回たまたま歌詞カードを眺めていて、引っ叩かれたようなショックを受けました。すごく切ない、しめつけられるような詞です。内容わかった上でこのバラードを聴いていると泣きたくなります。ああーこの訳の下手糞さ加減も泣きたい……。 Companyというのが何ともぐっとくる言葉です。friendでもbetterhalfでもなく、仲間として、片割れとして、ともに肩を組んで歩いていく相手。アッテンボローとヤンの関係にまさにふさわしいと思うのです。うまい日本語訳が思いつかなくて「親友」としてしまったけど、ぶっちゃけ「伴侶」でもいいくらいです。※原曲はおそらく「伴侶」の意味で歌っていると思います。でも詞にすると語呂が悪いし、ここは腐れ視点なので(笑) 「また別の人生で会いましょう」がまた切ない。もうこの人生はあなたと重なることはないという諦念、でも次にまた巡りあいましょうという悲しくも切ない前向きさ。「また別の人生」はanother lifeの訳なので、今生ではありません。くぅぅ……。 そして決定打。「だけど銀河の彼方に辿りついたとき」で妄想大爆発。もうこれは傷心のアッテンボロー以外にない、と思いましたね。原詞では、"But when I reach across the galaxy / I will miss your company" ほんといい詞です。シチュエーションとしてはヤンの結婚のときとも、死後とも解釈できますが、死後と考えると「あなたが傍らにいないのが堪らない」がホント堪らない……。ひさびさに涙腺決壊寸前。 リッキー・リー・ジョーンズの歌詞サイト発見!(英文です)
(2005.5.9) <銀河歌声喫茶に戻る
巽堂/Tatsumidou
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