イゼルローンのタコ部屋。

OVA1巻の感想垂れ流し。

というわけで、OVAマラソンスタート。ジャケットトップバッターは勿論というか、ラインハルト君。いつぞやちらっと見た本編よりも美形になってますね。っていうより、オープニングがすでに別人。なんだこりゃ(笑) アンネローゼ様がメーテルに見えて仕方ありません。

第一話。映像は思っていたより綺麗。宮崎アニメとか最近のとんでもなくディティールに凝ったアニメを見慣れていると、つい背景やモブがえらいあっさり(日本語って便利)してるなーと思ってしまうけど、まあそれにも目を瞑りましょう。そして噂どおりの名曲喫茶っぷり。私は本編そっちのけでノイエ・サンスーシーのシーンでモーツァルトのファゴット協奏曲第二楽章が使われているのに萌え萌えしてました。

しかし第一話からうじゃうじゃ出てきますね登場人物。そうかメルカッツとファーレンハイトはこの時点でもう登場してたんだ。すっかり忘れてました。メルカッツ亡命後は結構ファンだったんですけど。あの怪しい一列縦隊マスゲーム行進は一体何だとか帝国の戦艦無駄なスペースが多すぎるとか突っ込みどころはいろいろあるんですが、そうこうしているうちに同盟サイド。こっちは打って変わって質素というか殺風景というか。いえ内装ですよ戦艦の。どうも気になっちゃって。あのハッチについている円形のノブとかね。海底二万里の世界。

それにしてもヤンもアッテンボローも声がいい。評判は聞いていたけど、予想以上にイメージぴったり。ちょっと鼻声のヤンと、やんちゃそうなアッテンボロー。ところでアッテンボローやけに暇そうだけど、原作でもここで出てきてたっけ?

嬉しいけど首を傾げつつ第二話。フェザーンがアステカかエジプトみたいです。ルビンスキーが期待どおりのつるっぱげで大満足。ひそかにボルテックが好きなんだけどまだ登場しない。残念。

前話に引き続き、パエッタ中将の使えない親父っぷりがなんとも言えません。というかこの会戦に出てきた艦隊の司令官が全員使えないってあたり、同盟大丈夫かと言いたくなる。ところで第二話、アッテンボローがハンサムになってませんか? 男前度三割増し。ヤンの周りを常にうろちょろしててお前仕事はどうしたんだと思わないでもないが、アッテンボローファンには大変嬉しいサービスショットの波状攻撃。しかし、いくらなんでも負傷した上官を床に転がしたまま暢気に会話するなよ君たち(笑) パエッタ中将がちょっと哀れになったシーン。

こうやって改めて見ると、陣形が妙に二次元平面ですね。騎馬戦とか海戦っぽい。そもそも同盟軍はなんで三個艦隊しか出さなかったんだろう。六個艦隊で六面から包囲すれば完璧な殲滅戦ができたろうに(さすがにこれは非現実的か。でも三個艦隊で曲面陣形で二面ずつ包囲するとかさ)。それにラインハルトが中央突破を図る理由もよくわからない。旗艦を探してそいつを潰そうってことならわかるけど、そうじゃなかったら単に中央突破して相手を二分する意味ってあるのかなー。艦隊戦のセオリーなのかしらん。

第三話。ユリアンの声は意外。もっといい子ちゃんな声だと思っていたら佐々木望氏でしたか。そして、ヤンがシティーハンター!(笑) シャツはだけちゃってエライ色気放出してますよ。特筆すべきはデブ猫。可愛い。ヤン艦隊メンバーでショムニとかどうですか?(笑) 坪井千夏は是非イワン・コーネフにやってもらいたい。(ポプランとかアッテンボローじゃないところがミソ)

統合作戦本部の慰霊祭会場はなんだか中国の全国人民代表大会みたいです。今にも誰か「毛沢東万歳」とか叫びそうな。戦闘員だけで150万の戦死者って聞くとちょっとすごい気がする。一都市が全滅するくらいの死者ですよ。同盟の人口って一体どれだけあるんだろう。それはともかくとして、あのブラスバンドと同盟国歌には大いに異議あり。何あの金色のカタツムリみたいなの!(大爆笑) いくら何でも手を抜きすぎ!

ところで憂国騎士団の情報力ってすごいですね。ものの数秒でアッテンボローの車の出所からヤンとかラップまでイモづる式にわかっちゃうなんて。にしてもあの扮装はどう見ても一昔前の学生闘争の過激派ファッション。拡声器(メガホンではない)で野次るってとこまで一緒。ヤンの消火栓攻撃はさしずめ安田講堂の放水ですか(笑)

とかなんとか、へらへらしながら見ていられたのもそこまで。えええっ! トリューニヒトのところに直談判に行くですって?! そそそそんな危ないところに行っちゃいけませんヤン先輩! いやもうあのトリューニヒトのやらしい雰囲気、何なんでしょうか。バスローブにブランデー?(鳥肌) 今にも取って喰われやしないかとハラハラ……何なんだこの動悸息切れ(腐れですみません……)

第四話。帝国サイドになったので安心して見られます。ああよかった。実はオーベルシュタインの声好きです。というか意外でした。若々しい。もっと爺むさい印象だったのに。キャラデザもよくよく見ると酷薄な感じの美形じゃないですか。どうしよう転びそうだ。ボルテックもいい味出してます。あの御用聞きの営業さんみたいな雰囲気がたまらん。

子供キルヒアイスはアムロ・レイみたいで可愛いですね。ガキんちょのラインハルト、活字のときにはさほど気にならなかったのに、映像になってみるとなんて偉そうなんだ! あんな第一次接近遭遇でお友達になってしまったキルヒアイスの人格者っぷりが末恐ろしい。それにしても王宮の警備、お粗末過ぎじゃないでしょうか。あんなガキんちょどもが武器携行で潜り込んで逃げおおせてくるんだから、そりゃ帝国の滅亡は近い。

そうだ。帝国の軍服のほうが誰が着てもそれなりに格好良く見えそうというのは前言撤回致します。というか一つ絶対条件がつく。それは、腹が出ていないこと

というわけで、まとめ。
・私は隠れヨブ×ヤンだった……。(自分でも衝撃の新発見)
・パウルに転ぶかもしれない……。(さらに衝撃の新発見)
・こんな飛ばしっぷりではOVA最後まで保たない。(すでにペース配分ミス)

こうやって書いてみると、自分のキャラ萌えのポイントがちょっとズレてるんじゃないかって気がしてきた。おかしいな、正統派の面食いだったはずなのに。

(2005.4.18)




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