イゼルローンのタコ部屋。

OVA2巻の感想垂れ流し。

いきなりのけぞる第五話。なんでこんなローマ風の衣装なの。カストロプ星系の気温は一体どうなっているんだ。そもそもこういう衣装はミケランジェロのダビデのような筋肉美を持った人間しか着ちゃいけません。美しくない……。

帝国サイド提督勢ぞろい。ルッツが予想外に格好良い!
ちなみに私の帝国サイドお気に入りトップスリーはこんなん。

1.ロイエンタール (ぶっちぎり。面食いとでも何とでも言え)
2.ミュラー (なんだか健気で。彼も下僕体質ですね)
3.ルッツ (どこかアッテンボローに近いものを感じる)
番外: ビッテンフェルト (馬鹿な子ほど可愛い)

そう、問題はロイエンタールですよ。私はOVAのキャラデザには概ね不満はないんですが、唯一の例外がロイ。造作はともかくとして、色気がない(涙) なんかオーベルシュタインにも負けてるような気がする……。私のオスカル様と言えば、ルパート・エヴェレットの貴族的な端正さにダニエル・デイ・ルイスの野性味とアラン・ドロンの胡散臭いフェロモンを足して三割増ししたイメージなのに! ……って高望みしすぎか。

引き続きのけぞったのが、酔っ払いベルゲングリューン。こんなキャラだったっけ? 酒壜持ったまま艦橋行くし(笑) 門閥貴族じゃなくても普通の軍隊組織なら(つーか軍隊じゃなくても)間違いなくクビだろう。キルヒアイス、いくら何でも君も何とか言いたまえ。

第六話。ヤン提督、いぎたないですよ。しかしあのスピーチは正直どうかと思います。私が何も知らないで第十三艦隊に配属された兵士Aだったら、即遺書を書くか必死で脱走の手立てを考えているだろうな。

薔薇の騎士&親父様登場! 待ってました色男! OVAのシェーンコップ大好きです。あの濃さ、あの色気、伊達っぷり。特に横顔がいいんです。美貌のナイスミドル。あの作画様の愛をほんの少しでもロイに分けてあげて欲しかった……。

OVA観て思い出したんですが、イゼルローン攻略のとき、アッテンボローはお留守番だったんですね。残念だったろうな。あんな世紀のイベントに参加できなかったなんて。ヤンの淡々とした「第十三艦隊、出動する」が良いです。だけどほんとに司令官席で寝るか……。兵士A、この段階でも引き続き、非常階段とか脱出用カプセルの場所なんかを必死こいて確認していると思われます。

第七話。イゼルローン攻略の回。うーんと、この攻略戦にはイロイロ突込みどころがあるのですが……ごにょごにょ まあそれが瑣末なことだと思えるくらい、各キャラが立ってます。変装した親父様素敵! リンツ男前! 坊や坊やしたブルームハルトもグゥ! 細かいところでゼークト閣下の通信仕官がツボ! そしてパウル様!(ついに様づけ)

あのヤンの「撃て」にはちょっと笑いました。 なんでやねん。

間違えた。

この回のヤンはなんか顔が違う。えらくお目めキラキラのハンサムになってますよ。前のちょっとモサい感じのほうが萌えるなあ。<美形じゃないほうが萌えるなんて… ちなみに、退職の夢破れたヤンの背後に舞い散る破り捨てられた辞表がハズレ馬券みたいだと思ったの、私だけじゃないですよね……(笑)

第八話。うわーいきなりベートーベンの第五ですよ。しかもあの第三楽章ホルンの咆哮は第五の中でも最大の白眉。ほんと選曲渋いなあ。

帝国軍首脳の会話が越後屋と悪代官みたいです。詰め腹って……。帝国首脳のジジイどもいい味出してます。そしてここではパウル様が主役。それにしても、帝国は滅びるべきだと言い切るパウル様こそ革命家にふさわしいという気がしてきました。君は光、僕は影ってわけですね。

そしてあの有名な「二人で宇宙を手に入れるんだ」「ラインハルト様、宇宙を手にお入れください」はここの場面だったか。ラインハルトの「ゴールデンバウムも最初から帝国だったわけではない」とフリードリヒ皇帝の「(王朝が)終わってもおかしくはない」(台詞うろ覚えです)が奇しくも対応するのが印象的。

というわけで、2巻まとめ。
・パウル様に転んだ……。(再起不能)
・こんな飛ばしっぷりではOVA最後まで保たない。(重箱の隅つつきすぎ)

(2005.4.24)




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