読了本リスト(時系列)
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【2003年】
『ロートレック荘事件』 筒井康隆 (新潮文庫) 2003.12.20 ……途中でトリックが読めてしまったので。うーん……
『寺山修司詩集』 (ハルキ文庫) 2003.12.12 ……俳句や短歌のほうにどきっとするような作品が多い。
『コントラバス』 パトリック・ジュースキント/池田信雄・山本直幸 訳(同学社) 2003.11.30 ……期待に違わずリアルで不気味で心を打つ作品。
『遥かなるものの呼ぶ声』 日野啓三(中公文庫) 2003.11.28 ……毛沢東の死んだ当時の中国を体験したというのは羨ましいようなそうでないような。
『香水』 パトリック・ジュースキント/池内紀 訳(文藝春秋) 2003.11.21 ……ここ数年来のベスト……いやむしろ殿堂入り。
『安土往還記』 辻邦生(新潮文庫) 2003.10.25 ……信長が格好よすぎる。
『室町お伽草子』 山田風太郎(新潮文庫) 2003.10.21 ……信長が可愛いすぎる。
『サロメ』 オスカー・ワイルド/福田恒存 訳(岩波文庫) 2003.10.19 ……持ってはいたけど、ちゃんと読んでたっけか。ビアズリーの挿絵が邪悪だ。
『私という謎 寺山修司エッセイ選』 寺山修司(講談社文芸文庫) 2003.10.18 ……さすがに同属の洞察力で、江戸川乱歩の評は最高。
『石の来歴』 奥泉光(文春文庫) 2003.10.13 ……芥川賞選考委員の好みがなんとなくわかる気がする。同じ作家で似たテーマでも、『ノヴァーリスの引用』はきっと選ばれまい。
『誰がヴァイオリンを殺したか』 石井宏(新潮社) 2003.9.30 ……でも私は現代ヴァイオリンもまだ死んではいないと思っている。死んでいるのはコンクール界と音楽批評界とメディアの法螺を見抜けない人の耳。
『裏ヴァージョン』 松浦理英子(筑摩書房) 2003.9.27 ……なんだか読んでて無性に恥ずかしい。
『エレンディラ』 ガルシア・マルケス/鼓直・木村榮一訳(ちくま文庫) 2003.9.25 ……エレンディラになるか、婆さんになるかという究極の選択なら、私は婆さんを採る。だって、白鯨のような阿漕な婆さんって素敵ではないか。なんでそんな択一しなきゃいけないのかはともかくとして。
『妖都』 津原泰水(講談社文庫) 2003.9.24 ……こういう文章を肉感的と言うのかも。
『残侠』 浅田次郎(集英社文庫) 2003.9.4 ……紋切り型の美。
『異邦人』 カミュ/窪田啓作 訳(新潮文庫) 2003.9.1 ……葬式で泣けない私には他人事とは思えない。
『珍品堂主人』 井伏鱒二(中公文庫) 2003.8.17 ……世の中の狐や狸はみんな骨董業界に身をひそめたに違いない。
『マクベス』 シェークスピア/福田恒存 訳(新潮文庫) 2003.8.14 ……もっと極悪非道なマクベスとマクベス夫人を期待して読んだんだが……極悪なのは私ですか。
『クラシックB級快楽読本』 許光俊・鈴木淳史(洋泉社) 2003.8.9 ……これからはB級マニアとしての自覚を持って生きていきます。
『それでもSEになりたいか』 葵沢速人(SOFTBANK) 2003.8.8 ……同業者が読んでもわりとストレートにそのまんまな内容、でも暴露本というほど赤裸々でもない。著者はなかなかバランス感覚いいです。これ、よいSEの条件だったり。
『ハムレット』 シェークスピア/福田恒存 訳(新潮文庫) 2003.7.27 ……面白かった! 福田さんの解題が目から鱗が落ちるよう。
『平面いぬ。』 乙一(集英社文庫) 2003.7.20 ……まったく相変わらず妙なところでひねくれてるね。
『梟の城』 司馬遼太郎(新潮文庫) 2003.7.9 ……この人の書く小説ときたら脊椎反射だけで生きていそうな人たちばかりいる。彼らがちょっと羨ましい。
『踊る読者』 斎藤美奈子(文春文庫) 2003.7.3 ……買っている時点で、もう踊らされまくってるんですが。
『パルタイ』 倉橋由美子(新潮文庫) 2003.6.26 ……気持ち悪くて二度と読み返したくない…と思ったけどそれが著者の思うツボなのかも。
『エドワード・ゴーリーの世界』 濱中利信 編(河出書房新社) 2003.6.24 ……コレクター魂に火がつきます。
『転落・追放と王国』 A.カミュ/大久保敏彦・窪田啓作 訳(新潮社文庫) 2003.6.10 ……で結局のところ、人間はみなこの世に追放されているってことらしい。
『美濃牛』 殊能将之(講談社文庫) 2003.6.9 ……実のみっしり詰まった、もとネタ暴きし甲斐のある推理パロディ。
『ノヴァーリスの引用』 奥泉光 (集英社文庫) 2003.5.25 ……ビール飲みながら読んでたら、こちらまで酩酊錯綜してきた…
『退職刑事1・3』 都筑道夫 (創元推理文庫) 2003.5.24 ……2巻が引越しのどさくさでどこに行ったかわからない。
『めまいのする散歩』 武田泰淳 (中公文庫) 2003.5.15 ……武田百合子がめちゃくちゃいいキャラです。
『翻訳者の仕事部屋』 深町眞理子(ちくま文庫) 2003.4.30 ……思えば私が読んだ数少ないアガサ・クリスティは全部この人の訳でした。
『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』 リズ・ダベンポート/平石律子 訳(草思社) 2003.4.3 ……久々に心に響く(笑)ハウトゥ本。ごくごく当り前のことしか書いてないんですが、耳に痛い……痛すぎる……
『初版 金枝篇 上』 J.G.フレイザー/吉川信 訳(ちくま学芸文庫) 2003.4.1 ……これだからヨーロッパ人てのはさー…っていう古典なんだろうけど、やはり要所要所は画期的だと思う。
『ペンギンのペンギン』 デニス・トラウド/トム・カレンバーグ/谷川俊太郎 訳(中公文庫) 2003.3.21 ……なんか、どっかの国みたいです。
『植民地のアリス』 島田雅彦(朝日文芸文庫) 2003.3.10 ……長距離列車のなかでは紀行文が読みたくなる。それも、とびきりの酔いどれ文を。
『それから』 夏目漱石(新潮文庫) 2003.2.26 ……代助が気に入らないのは、近親憎悪があるのかも。所謂近代人の度し難さ。
『そして二人だけになった』 森博嗣(新潮文庫) 2003.2.8 ……スタイルに飽きが来たのか、ただ単に改行の多い文章が苦手なのか。いまいち乗れず。
『唐獅子株式会社』 小林信彦(新潮文庫) 2003.2.7 ……これ、ほんとに映画化してくれないかなあ。大好きです。
『大人たばこ養成講座』(美術出版社) 2003.1.13 ……私は煙草は嫌いですが、気遣いを持って煙草吸う人は嫌いじゃありません。JTの皆様は、今度はこれと同じくらいスタイリッシュな女性向の煙草の広告を作ってみせてくださいな。
『説経 小栗判官』 近藤ようこ(ちくま文庫) 2003.1.12 ……小栗判官ってどういう話なのか、やっとわかりました。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上・下)』 J.K.ローリング/松岡佑子 訳(静土社) 2003.1.2 ……ロン、愛い奴じゃのう(しつこい)