読了本リスト(時系列)
|最新
|2006
|2005
|2004
|2003
|2002
|2001−
|
【2006年】
『パロマー』 イタロ・カルヴィーノ/和田忠彦 訳(岩波文庫) 2006.12.27 ……布団にでも入って寝酒代わりに読みたい。
『悪の読書術』 福田和也(講談社現代新書) 2006.12.23 ……ファッションとしての読書案内。
『それゆけ、ジーヴス』 P.G.ウッドハウス/森村 たまき 訳(国書刊行会) 2006.12.22 ……若旦那の類友列伝。
『悪女の美食術』 福田和也(講談社) 2006.12.17 ……斎藤薫の気ぐるみを着た福田和也。
『日本史を読む』 丸谷才一・山崎正和(中公文庫) 2006.11.27 ……史学系硬派読書案内。
『よしきた、ジーヴス』 P.G.ウッドハウス/森村たまき 訳(国書刊行会) 2006.11.22 ……大いなるマンネリの魅力。
『イスラム世界はなぜ没落したか――西洋近代と中東』 バーナード・ルイス/臼杵陽 監訳/今松泰・福田嘉昭 訳(日本評論社) 2006.11.17 ……訳者の意見が全面に出た長文の解題が本の冒頭に置かれることには純粋に違和感。
『白い果実』 ジェフリー・フォード/山尾悠子・金原瑞人・谷垣暁美 訳(国書刊行会) 2006.11.13 ……山尾悠子マジック発動!
『比類なきジーヴス』 P.G.ウッドハウス/森村たまき 訳(国書刊行会) 2006.10.30 ……この服飾センス最悪でお人好しなバーティー君は是非ともヒュー・グラントにお間抜けに演じてもらいたい。
『カルヴィーノの文学講義』 イタロ・カルヴィーノ/米川良夫 訳(朝日新聞社) 2006.10.24 ……軽さ、速さ、正確さ、視覚性、多様性。
『書物の運命』 池内恵(文藝春秋) 2006.10.16 ……職業読書人の自負と矜持を感じさせる書評集。
『私の個人主義』 夏目漱石(講談社学術文庫) 2006.10.13 ……そこらに跋扈するオヤジどもよりずっと先進的でクール。
『ウォータースライドをのぼれ』 ドン・ウィンズロウ/東江一紀 訳(創元推理文庫) 2006.9.26 ……探偵にとってもやはり結婚がゴールなのか。
『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』 安部司(東洋経済新報社) 2006.9.21 ……小中学校の家庭科の教材には打ってつけ。
『王妃の離婚』 佐藤賢一(集英社文庫) 2006.9.20 ……読んでいる間に感じる猛烈な恥ずかしさといたたまれなさは「セカチュー」とまったく同じ。
『シャンペン・スパイ』 ヴォルフガング・ロッツ/大内博 訳(ハヤカワ文庫) 2006.9.19 ……実写版007中東編。
『スパイのためのハンドブック』 ヴォルフガング・ロッツ/朝河伸英 訳(ハヤカワ文庫) 2006.9.8 ……実践的スパイの処世術。
『トリストラム・シャンディ 上』 ロレンス・スターン/朱牟田夏雄 訳(岩波文庫) 2006.8.25 ……絶賛脱線中。
『宇宙クリケット戦争』 ダグラス・アダムス/安原和見 訳(河出文庫) 2006.8.4 ……翻訳者はあとがきで必死に庇ってますが、まあこれは駄作。
『笑う大英帝国』 富山太佳夫(岩波新書) 2006.7.31 ……これ読んだら執事喫茶とか絶対行けないな。
『壁の上の最後のダンス』 ロバート・ダーントン/和泉雅人・樋渡敦子・滝田佳奈子 訳(河出書房新社) 2006.7.28 ……これだけ書くためには、あの混乱の中を相当にうろちょろしなきゃいけなかっただろう。
『百關謳カ月を踏む』 久世光彦(朝日新聞社) 2006.7.6 ……果林がむちゃくちゃいいキャラ。
『陽気な黙示録』 佐藤亜紀(四谷ラウンド) 2006.7.3 ……新潟三区っていうのはそんなに異界なんだろうか。
『検察側の論告』 佐藤亜紀(四谷ラウンド) 2006.7.2 ……内容よりも誤植が気になって仕方なかった。
『木のぼり男爵』 イタロ・カルヴィーノ/米川良夫 訳(白水Uブックス) 2006.7.1 ……エンディングの快感。
『外人術』 佐藤亜紀(メタローグ) 2006.6.26 ……ことによると地球の歩き方より格段に危険なヨーロッパ旅行指南。
『博士と狂人』 サイモン・ウィンチェスター/鈴木主税 訳(ハヤカワ文庫) 2006.6.21 ……つくづくイギリスってこういうオタッキーな人をよく輩出しますね。
『ナボコフのドン・キホーテ講義』 ウラジーミル・ナボコフ/行方昭夫・河島弘美 訳(晶文社) 2006.6.20 ……実際の講義が聴きたかった。
『皆殺しブック・レビュー』 佐藤亜紀/福田和也/松原隆一郎(四谷ラウンド) 2006.6.18 ……期待していたほど血祭りには上げられていないな、という印象。
『1984年』 ジョージ・オーウェル/新庄哲夫 訳(ハヤカワ文庫) 2006.6.17 ……ここに書かれていることが全く他人事に見えないのにげんなり。
『妖女サイベルの呼び声』 パトリシア・A・マキリップ/佐藤高子 訳(ハヤカワ文庫) 2006.6.8 ……漫画『コーリング』とほぼ印象が変わらないというのが驚き。
『ドミノ』 恩田陸(角川文庫) 2006.6.6 ……面白かったけど、映画かドラマのシナリオを読んでいる気にもなってしまった。
『熱帯』 佐藤哲也(文藝春秋社) 2006.6.5 ……アリストテレスの形而上責め!
『薔薇の名前 上・下』 ウンベルト・エーコ/河島英昭 訳(東京創元社) 2006.5.30 ……中世ヨーロッパ版明智小五郎とヘタレ小林少年主従。
『世界の果ての庭』 西崎憲(新潮社) 2006.5.18 ……第一印象は『鏡の中の鏡』。
『最後の晩餐の作り方』 ジョン・ランチェスター/小梨直 訳(新潮社) 2006.5.15 ……殿堂入り。隠蔽するための語り。
『幻想物語の文法』 私市保彦(ちくま学芸文庫) 2006.5.11 ……何故だかそれほど目新しさはなかった。
『マールスドルフ城 1945』 多島斗志之(中公文庫) 2006.5.4 ……っていうか何じゃこりゃ。
『西洋音楽史』 岡田暁生(中公新書) 2006.5.4 ……この先生の講義、モグりたい。
『最悪』 奥田英朗(講談社文庫) 2006.4.28 ……登場人物が皆して「最悪だ」「なんで私がこんな目に」「俺は不幸だ」と言い続ける群像劇。
『坊っちゃん忍者幕末見聞録』 奥泉光(中公文庫) 2006.4.25 ……まるごと『坊っちゃん』のパロディ。
『脳の中の美術館』 布施英利(ちくま学芸文庫) 2006.4.23 ……ちょっと養老さん系。
『不在の騎士』 イタロ・カルヴィーノ/米川良夫 訳(河出文庫) 2006.4.22 ……全体にとても演劇的。
『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン・ドラモンド/駒月雅子 訳(早川書房) 2006.4.19 ……ディティールが圧倒的。
『弓弦城殺人事件』 カーター・ディクスン/加島祥造 訳(ハヤカワ文庫) 2006.3.28 ……様式美の極致ですなあ。
『走馬灯の夜』 寒川猫持(集英社) 2006.3.26 ……小説というより自伝的エッセイ。
『沈黙博物館』 小川洋子(筑摩書房) 2006.3.21 ……生理的拒絶反応があって駄目だった。
『見仏記 4』 いとうせいこう/みうらじゅん(角川文庫) 2006.3.21 ……小浜行きたい!
『悪童日記』 アゴタ・クリストフ/堀茂樹 訳(ハヤカワepi文庫) 2006.3.20 ……殿堂入り。もっと早くに読んでおくべきだった。人生変えたかもしれない作品。
『工学部・水柿助教授の日常』 森博嗣(幻冬舎) 2006.3.19 ……喧嘩売ってんのかコラァ。
『都市主義の限界』 養老孟司(中央公論新社) 2006.3.18 ……養老さんの書き方はすぱっと明快だから、すぱっと答えが欲しい人々に受けるのかも。
『ウンコな議論』 ハリー・G・フランクファート/山形浩生 訳(筑摩書房) 2006.3.16 ……新宿の紀伊国屋書店のカウンターで書名をそのまま挙げて本の場所を聞いた私も褒めてもらいたい。
『書を捨てよ、町へ出よう』 寺山修司(角川文庫) 2006.3.8 ……わかりやすくマッチョなアジテーションの書。
『寺田寅彦は忘れた頃にやってくる』 松本哉(集英社新書) 2006.2.23 ……あまりにも手放しの寅彦マンセーぶりにちょっとげんなり。
『トマシーナ』 ポール・ギャリコ/山田蘭 訳(創元推理文庫) 2006.2.22 ……トマシーナの一人称部分は読んでてそれはそれは楽しかった。
『2001年宇宙の旅』 アーサー・C・クラーク/伊藤典夫 訳(ハヤカワ文庫) 2006.2.19 ……聖書を科学的に説明しようとすると結局ここに行き着くのか。
『ロリータ』 ウラジーミル・ナボコフ/大久保康雄 訳(新潮文庫) 2006.2.7 ……傑作。冷静に考えたら変態の独占手記でしかないものに思わず感動してしまうという倒錯の極致。
『桜の園』 チェーホフ/小野理子 訳(岩波文庫) 2006.1.29 ……面白うてやがて哀しき。
『ホワイトライト』 ルーディ・ラッカー/黒丸尚 訳(ハヤカワ文庫) 2006.1.12 ……数学理論とオカルト色の強いSF版不思議の国のアリス。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下』 J.K.ローリング/松岡佑子 訳(静山社) 2006.1.7 ……双子炸裂!